上司と部下の関係構築は簡単ではない。的外れな言動が多い上司なら尚更だ。大阪府に住む40代後半の女性は
「新卒3年目の上司は、腰が低く丁寧な人でした。それでも全く人気がなく、むしろパートさんからは嫌われていました」
と、20代の年下上司の不人気ぶりを語る。その理由は、職場の飲み会でカラオケに行った時に判明したという。(文:國伊レン)
上司が「山口百恵」や「ピンクレディー」を勝手に入れる
カラオケで女性は「ヒゲダンやミセス、Creepy Nutsあたりを歌いたい」と思っていた。しかし
「上司がいきなり『山口百恵』や『ピンクレディー』を入れたのです。そして、パートさんに歌うよう勧めたのです」
どちらも昭和を代表する歌手である。しかし、全くパート女性たち世代の曲では無かった。
「え? なぜ? こんな古い歌、誰も歌いたいと言ってないよね? 一体私たちの事を、どれだけお婆さんだと思ってる訳? そんな空気で顔を見合わせるメンバー……」
上司は気を遣ったつもりかもしれないが、それが裏目に出る結果となった。山口百恵にしてもピンクレディーにしても、リアルタイムで知っているのは現在50代中盤以上の人だろう。女性は「彼はディスる気はなく、気を遣っているつもりなのでしょう」としながらも、いきなり年寄扱いされたことにドン引きした。結局、勧められた曲はその場にいた「40歳のパートさん」が付き合いで歌うことになったが、全く盛り上がらなかったそうだ。
上司はこの他にも、気を遣ったつもりが空回りする事が度々あった。
「またある時は、遅刻しかけてメイク途中の感じで出勤してきた人に、今日のメイクは素敵だね! などという始末。 何か低レベルのマニュアル本でも読んだのでしょうか?」
本人は悪気が無いだけに、次は何を口走るのか「ヒヤヒヤです」と回想する。
「やがて彼は、妻子にも愛想を尽かされ、1人寂しく遠隔地に転勤したようです。 彼に学び直し・やり直しのチャンスは来るのでしょうか?」
少なくとも相手を気遣おうとしているのだから、根はいい人なのかもしれない。相手の目線に立った思いやりを学べると良いのだが。
※キャリコネニュースでは「『こんな上司はいらない』と思った瞬間」をテーマに投稿を募集中です。回答はこちらから https://questant.jp/q/84M2QAX5