雇用条件にない理不尽なことを当たり前のように要求してくる職場は、早めに辞めるのが正解だろう。
投稿を寄せた50代女性は「臨床検査技師」として働いている。転居先のクリニックに採用が決まり、勤務を始めた矢先の出来事を明かした。
「採用になり勤務してみると、院長と婦長が仕切っており、『私たちの言う事がここのルールよ』という感じでした」
二人の威圧感は、勤務を始めたての女性でさえ気づくほど強かったのだろう。ここから女性は驚きの仕事内容を耳にすることになる。(文:湊真智人)
ほかの人は「7時50分」に出社していた
クリニック全体の診察時間は「朝8時から」であったが、検査技師の出勤時間は「8時15分」と伝えられていた。そのため女性は「朝一番に検査は出ないのですか?」と尋ねたところ、院長は、
「社会人は早めに出勤するのが常識ですよね」
と返事をした。実際にほかの技師も「7時50分」には出勤しているようだった。定時の5~10分前ならともかく、20分以上前だ。おそらくサービス早出なのだろう。
ほかには、「クリニックでは人間ドックを行なっており、そこで出された洗濯物を交代で残業してまで洗濯する」という業務もあった。これが頻繁にあるようならウンザリしてしまいそうだ。
極めつけは、「院長の親類が市議会議員をしており、選挙の時は選挙運動に当然参加しなければいけない」というもの。「とてもやっていけないと思い辞めました」と、わずか一週間で退職することに決めた。
「白衣代は賠償金なので」最後まで振り回された女性
退職後、給料を受け取りにクリニックを訪れた。しかし給料は「最低賃金の時給」で計算されており、そこから「白衣と名札代」と称した金額が引かれることになっていた。しかし、どういうわけか「足りないので、払って下さい」と言われ、追加で700円ほど払わされたという。
その後、白衣を家に持って帰ると、クリニックから電話がかかってきた。
「白衣代は賠償金なので、白衣は持って帰らないで返して下さい」
どういう取り決めがあったのかは不明だが、白衣代を払わせておいて返却を命じるのは筋が通らない。つくづく滅茶苦茶な職場だったようだ。
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