つまり男性は、このリーダーに嫌われている自覚があるのだ。あからさまに仕事の邪魔をされるらしい。
「推進企画を実行しようにも粗探しで瑣末な点での揚げ足をとってくる」
その揚げ足取りとは、「架電数が1日だけ5足りない」「新着リードに30分反応しない」などだ。いちいち問題にするようなことでもなかったようだが、多くの社員が閲覧できるチームチャットで男性だけが指摘されるという。
「あたかもずっと反応してないかのように指摘する。反応の若干の遅延はメンバーやリーダー自身でも度々みられる現象、指摘は自分だけ。本人はリモート多めで私がなにをしているか見えていないことも多い」
つまり同じオフィスにいないので男性の勤務状況が明確にはわからない。そういう上司に細かい点を批判されるのは辛いだろう。
また、このリーダーは他部署との会議でこんな言動をしていたそうだ。
「自分にとって都合がいいデータだけを用意し、好きなメンバーはよく報告し、嫌いなメンバーは悪い印象を持たれるように喧伝する。たとえ後者の方が数字的な成果を継続的におさめていたとしても」
当然、男性は悪く言われていたのだろう。それは男性が企画した同年代の飲み会で、課長クラスの社員に聞いて発覚した。男性はこれを放置せず、「事実確認と修正、私のチームの課長と確認のうえ、より精緻なデータを作成し、共有した」という。だが、このほかにもリーダーは
「好きなメンバーの未達はマーケの不調、達成はセールス力によるもの。嫌いなメンバーの未達はセールス力不足、達成はあくまでマーケの好調だと評価を下し続ける」
と、あくまで好き嫌い重視の偏った評価でチーム運営を続けているそうだ。人には誰でも相性や好き嫌いがあるものだが、仕事であからさまにこれをやられては、理不尽に評価を下げられたメンバーはやる気をなくしてしまうだろう。
課長が応援してくれる立場なのが唯一の救い
一方で、男性はこれに泣き寝入りしているわけでなく、別の上司を頼って上手く立ち回っている。
「よく出社される課長を通して推進の実行許諾やリーダーへのフォローのお願い。必要に応じてチームのモチベ向上施策を提案し、課長が考えたこととして展開しています。課長がどの都合であれ応援してくれる立場であるのが唯一の救いです」
男性は、自分の発案もわざわざ課長名義で出し、まず仕事を円滑にこなすことを優先しているようだ。
「まだ社会人2年目ですがさっさとでかい成果の創出と自身の社会人として未熟な点を直して、自分が主幹しているサービス種でチーム独立できるよう邁進しております」
こう前向きに話す男性。苦労している分、それこそリーダーに向いているのではないだろうか。問題のリーダーに対しては、「人と戦うのではなく、課題と戦ってほしいです」と皮肉を込めて語った。
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