すでに忙殺されていたが、さらに「コロナ担当も、療養病棟担当も兼任」させられ、ついに体調を崩し2週間休職する羽目になったという。さすがに「もう無理」と思い、上司である主任に
「この業務量は無理です。助けてください」
と懇願したが、答えは「大丈夫ですよ! やれます!」「忙しいのはみんな一緒です!」だった。担当病棟によって忙しさが異なるため、そこまで忙しくない人もいたのに、だ。そのうえ「新しく入った支援ナースさんに、あれこれ押し付けて楽すればいい」と言われる始末で、女性は
「福祉制度をまったく知らないのに退院援助役にされて、介護保険って具体的にどうすればいいんですか? という状態の方にはまず教育です。いきなりケース持たせてる場合じゃありません」
と主任に対し「怒りの炎」を燃やした。
退職届を出すと主任の態度が一変。「塩どころか氷対応」に
激務続きで翌月も体調を崩し、限界を感じて退職届を提出するに至った。理不尽なことに、そこから主任の態度は一変し、「塩どころか氷対応」になったそうだ。
「私に対してだけつっけんどんで、『辞めるなら残業しなくて済む体制を整えてから辞めてください』と、『それはまとめ役であるあなたの仕事だ』と言いたくなるセリフもありました」
ほかに「花束から寄せ書きから渡し、お礼の言葉を伝える」という退職者への慣例を省かれる、辞める前々日に持参した菓子を「窓際に置いたまま翌日まで放置」されるという嫌がらせも受けたという。
「(菓子は)自分で開けて皆に配布しました。他のワーカーさんたちは『主任の手前何もできず、ごめんごめん』と個人で餞別の品をくれた人もいました。 おかしな上司がいて、おかしいと思っている人が複数いても止める人がいない。この病院のワーカー部門はダメだと思いましたね」
女性は現在、別の病院で働いている。一方、前の職場では「副主任も辞め、もう1人の副主任も辞意を表明、1人産休」と欠員が続いたそうだ。いまでは「主任と新人しかいないという悲惨な状況」になり、「主任も走り回っている」という。
「主任は『楽を追い求めて結局大変な思いをすることになった』であり、因果応報を感じます。少し『ざまあみろ』と思っています」
と語った女性は、ようやく溜飲を下げたようだ。
※キャリコネニュースでは「『この会社ダメだな』と思った瞬間」をテーマに投稿を募集中です。回答はこちらから https://questant.jp/q/QHFJS7UY