令和のいまになってもパワハラ気質が根深く残る職場があるようだ。静岡県の50代男性はある工場に勤務していたが、上司の暴力に耐え切れず「入社して数か月」での退職を決めた。
きっかけは自身の「教育担当」について課長に相談したことだ。「威圧的な態度」を指摘したところ、課長判断で担当を変えることになった。「大丈夫だから」と自信満々な課長とは裏腹に、事態はみるみる悪化していった。(文:湊真智人)
「罵詈雑言の嵐でした」
担当の変更までは望んでいなかった男性は「難色を示した」というが、課長の判断は覆らなかった。だが、この悪い予感が的中することになる。
「私の予想通りにさらに人間関係が悪化しました」
「暴力行為があって、罵詈雑言の嵐でした」
代えられたことに腹を立てたのか、上司は酷いパワハラをしてくるようになった。暴言だけでなく暴力までふるうのは、とても教育とは呼べない。
耐えかねた男性が数週間後に退職を申し出たところ、上司は激怒。恫喝まがいのセリフを吐き捨てた。
「退職願を今日出せや!!」
「退職するまでに仕事を探しておけよ!!別になんでもいいだろ?仕事なんて!退職金やボーナスがなくても!!」
「異動を考えたけど、君はこの会社に向いていない!!」
暴力行為が原因で辞めることを全く理解していない様子だ。我慢の限界を迎えた男性は、退職を決断した。
課長は「いつも椅子に座ってボッケ~としているだけでした」
新人教育を任せる上で、課長の人選は最悪だったと言える。男性も課長の普段の様子をこう明かした。
「私は課長がまともに仕事をしているのを見たことが一度もありません」
「椅子に座って日報を出して、印鑑を押しているのを見たことがありますが、それ以外の仕事をしているのを見たことがありません」
「いつも椅子に座ってボッケ~としているだけでした」
男性から見る限り、どうやら課長は仕事への関心が低かったようだ。「だいじょうぶだから」も、口先だけの適当なセリフだったのだろうか。男性は呆れたようにこう書いている。
「課長があまりにも無能すぎました。年功序列で課長になっただけの人だと思います」
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