この職場では、月1の定例会が開かれていた。その際、社長は「ちゃんと提供するものに見合った値段で売らないといけない。割引は絶対受けるな」と口酸っぱく言っていたそうだ。しかし

「当の本人は勝手に『友人価格』と称して3割引で契約してくる。完全に赤字の値段でした」

という有様だった。社員からしたら理不尽極まりない話だ。社長が勝手な契約を結ぶことも少なくなかったようで

「サービスのフルカスタムはなかったにもかかわらず、『知り合いだから』と言って、どう考えても割に合わない取引先特化の機能開発をどう考えても間に合わない納期で受ける」

とは、押し付けられた社員は堪らないだろう。

リストラされるも、「本当に辞めさせられてよかったー！」

どうやら、この社長は社員を駒のように考えていたようだ。「ずっと社員募集をかける癖に、いきなり年末でかなりの人数のリストラ」を始めた事もあるとは、やりたい放題にも程がある。自分にとって都合のよい人間だけを周りに置こうという魂胆も垣間見えそうだ。

「私自身は半年でリストラさせられました」と明かす女性。しかも「年明け1ヶ月は勤める予定だったのに勝手に12月末で業務終了させられる」という納得がいかないものだった。少なくとも30日前に解雇予告がされたのだろうか。

同時に一人しかいなかった総務の社員も辞めさせられたそうだ。後任は雇わず、女性社員たちに週替わりで、本来の業務に加えて総務を担当させていたという。これでは残った社員も辞めてしまいそうだ。

「よく良く考えれば本当に辞めさせられてよかったー！　とつくづく思っています」

確かに、こんな会社に居続けるのは苦痛でしかないだろう。

しかも社員を辞めさせるくせに「愛人を勝手に雇う」社長。ちなみに愛人は「ビジネスマナーのビの字も全く知らないような人」で取引先に迷惑をかけるなど、「全く仕事できずに足を引っ張っていた」そうだ。それにも関わらず、愛人は数ヶ月間雇われ続けていたとのこと。誰か止めてくれる人がいないと、このワンマン社長は暴走し続けるだろう。