数年前に社長の長男が常務として入社したそうだ。ゆくゆくは会社を引き継がせるつもりだろう。だが社長との仲がかなり悪いようで、ついに長男は病気を理由に出社してこなくなった。
本当に病気なら仕方がないが、診断書を提出していないという。本来なら休職扱いになりそうだが、給料も通勤手当も支払われているそうだ。しかも、
「ときどきフラフラと社長がいない日に会社に来たりするんです」
と、病気で苦しんでいる様子もないという。それどころか、「早くクタバレばいいのに」などと社長の陰口も言っているそう。
仮病を使うほど社長と顔を合わせたくないというのが事実なら、公私混同も甚だしく周囲はドン引きレベルだろう。
「ホントに時代遅れのド昭和の会社で嫌になります」
女性たちが問題視しているのは、この長男だけではない。次の問題のほうがむしろ深刻なように思える。自分の息子に甘い社長は従業員には非情なのだ。
「そんな会社にとって負債でしかない息子の存在を棚に上げて、社長は私達には私用での有休(旅行や遊びなど)を認めない」
言わずもがな、有給休暇の取得は労働者の権利だ。本来なら取得理由を会社から問われることも無い。そもそも企業は最低でも年間5日の有休を取らせることが義務付けられている。もし5日休めていないなら、すぐに労働基準監督署に通報したほうがいい。
次は女性自身の話ではないが、最近、部長が年収を調整するために業務委託契約に変更し、「週一で休みを取らせてほしい」と社長に申し出たところ、予想だにしない答えが返ってきたという。
「『週一の休みは認められない。どうしてもそれを通したいという事であれば、辞めてもらっていい』と言い放ったらしく……もう呆れてモノが言えません。ホントに時代遅れのド昭和の会社で嫌になります」
そううんざりしつつも、「私自身学歴もなく、資格もなく、こんな会社でもい続けるしかないので仕方ない」と諦め気味の女性。だが今はシニア世代が活躍している職場は他にもたくさんある。まずは転職サイトを覗いてみることをお勧めしたい。この職場以外に選択肢があると思うことで、気持ちが少し楽になるかもしれない。
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