女性はその当時の衝撃をこう語る。
「当時、新設女子大学の一期生で 頼れるOGもいなくて、必死な就活だったのに打ちのめされました。あの時は夢もあったので 5社受けましたが、全滅でした」
しかも、「今まで、正社員として働いたキャリアはありません」と寂しげに明かした。
教員の52歳男性(東京都/年収1100万円)は「1996年学部卒、1998年修士課程修了で、教員としての就職を目指しておりました」という。
「今ではブラック職場と言われる学校も、その当時は採用されるまでが厳しく、10校くらいから不採用の通知をもらいました。この時代だから、許されたのかもしれませんが、いくつかの学校で圧迫面接を受けました。そのうちの1校では、『本当にあなた勉強したの?教員としてダメだね』と、人格を否定されたこともありました」
男性の年収は1100万円で、教員としての働きぶりは申し分ないように見えるが、面接官は何を根拠にダメ出ししてきたのだろう。しかし、その後は悔しさをバネにして活躍してきた様子だ。最後に、こう結んでいる。
「採用してくれたいまの職場には感謝しております。教員として、採用しなかったことを後悔させてやるという強い気持ちが、今の原動力になっています」
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