さらに追い打ちをかけたのは、嫌がらせをする先輩行員に同調するかのような上司の言葉だった。
「その行員と懇意にしていた支店長代理は、『あれは、ここを辞めたら、仕事が無い。娼婦にしかなれない』と言いました」
上司による人格否定は、彼女の心にさらに深い傷を残した。しかし、この話には驚くべき後日談がある。
「ただ、その行員が、みんなに見せびらかしていた給与明細は、私より階級は上なのに、額は少なかったので、上の人は、ちゃんと査定しているのだと思いました。その支店長代理はその後すぐクビになりました」
「私の高校時代からの親友のお父様が、その会社の重役だったからです」
少なくとも給与査定においては、会社は働きぶりをしっかり見て正当に評価していたのかもしれない。また、投稿者を「娼婦にしかなれない」とまで言った支店長代理が、その後すぐに解雇されたことも衝撃的だが、その理由は、さらに驚くべきものだった。
「私の高校時代からの親友のお父様が、その会社の重役だったからです。嘘のようなホントの話です」
先輩と上司によるいじめに苦しんだ女性だが、結果的に上司は職を失い、自身の仕事ぶりは給与面で評価されていたことが判明した。まるでドラマのような展開だが、これが現実だという。
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