この状況を改善すべく、男性は行動を起こした。「業務の流れをコンパクトにまとめ、関係部署と調整しながら仕事の効率化と人材再配置を進めていた」という。組織にとってはプラスになるはずの動きだったが、現場の担当者らから強い抵抗が始まった。
「末端の担当者間で結託してヒアリングに応じない、対面面談でも黙秘状態」
こうした組織的な嫌がらせはさらにエスカレートしていく。
「しまいには、挨拶もしない、噂話を吹聴する、担当者間で勝手に仕事をまた作るなど、逆モラハラ状態になった」
効率化によって自分たちの仕事がやりにくくなる、あるいは立場が脅かされると感じたのだろうか。既得権益にしがみつく担当者たちの抵抗に遭い、男性が行おうとしていた業務改善は停滞してしまった。
「残念ながら、この間にも役員数名が退職するなどあり、機能不全となり私も退職しました」
と男性は結んだ。こうして変化を拒む人たちが、企業を、延いては日本をダメにしていくのだろう。
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