どんな車種だったのかは不明だが、いかにも成金が乗りそうな車だったのだろうか。実際の社長の人柄は傲慢そのもので、
「先方の社長さんは終始腕及び脚を組み、あくびしながらタバコ吸っての面接でした」
と、最低限のマナーすら欠落していた。それでも男性は腹立たしさをこらえつつ、前職の退職理由を「15分以上にわたって」細かく説明した。しかし社長は聞く耳を持たず、持論を押し付けた。
「『それは言い訳で病休なんだろ!!』と一刀両断の台詞を言われ、前職の役職など執拗に聞かれ、『本当に必要な事なのか?』など諸々プライベートなことを聞かれました」
逆質問したときもひどい対応だった。
「一通り話を聞いた後に『何か質問あるか?』と言われ、スタッフの平均年齢及びスタッフの総人数など聞きましたが、何一つ回答がありませんでした」
おそらく社長は、正確なところを知らなかったのだろう。だとしても、おおよその数字を答えればいいはずだが……。
業務内容の説明もいい加減だった。男性は次のように回想する。
「実際の業務は、応募内容にない3トントラックの運転やグラウンド際の樹木の剪定伐採と言われ閉口しました。予め募集内容にあれば応募しなかったんですが」
後出しで業務を追加する社長に不信感を募らせた男性。「時間とお金の無駄な会社でした」と吐き捨てるように書いていた。
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【シリーズ:失礼な面接官たち】


