「こんな会社、辞めてやる!」と決意したのはいつ? 「妊娠したら問答無用でクビと聞いた」「うつ病に気づかず帯状疱疹が出た」
業務量に対して「従業員が少なすぎる」のは、ブラック労働になりやすい条件のひとつだ。休みを取れないし、長時間労働にもなりがち。人を増やしてほしいと要求しても「そんな余裕はない」と言われる場合、給与額も低い場合が多い。
そんなに儲からない事業だったら、いっそやめてしまえばいいのに――。トピ主も仕事の忙しさを退職理由にあげつつ、「みなさんは、どういうときに仕事を辞めると決意しましたか?」と問いかけているが、同様に職場のブラックぶりを理由にあげる人も多かった。
「妊娠したら問答無用でクビと聞かされたとき」
「入社してから求人票が見事に嘘だらけだと発覚した」
「月のほとんどが夜勤、超過勤務、残業代なし、休日出勤、無駄な研修、人員不足、口先だけの上司。数年分の思いが積りも積もって辞めました」
マタハラと思われる事案も、経営者の考え方が古いだけでなく、事業の利益率が低い会社である場合も多い。安月給で長時間労働をしてくれる人でないと事業は回っていかないので、それ以外の人は不要というわけだ。
ただし、「この会社、もしかしてブラック?」と気付いた時点で辞める決意ができた人は、まだ幸運なのかもしれない。体調や精神に影響があらわれてしまってから、ようやく退職を決意したという人も少なくなかった。
「上司のパワハラで。私が新人だからか私にだけ怒鳴るわイヤミを言ってきたり。ストレスの捌け口にされ胃潰瘍。続けていたら精神的にどうなっていことか」
「不眠、吐き気、偏頭痛、過呼吸、円形脱毛症がひどくなったので。あと一週間で辞めれますー」
人間関係の悪化で「わたし人殺ししてしまう…」と不安に
毎日14時間労働をさせられ、残業代の申請もできなかった人は、体力的にも精神的にも追い詰められたときの心情を明かした。十字路を横切る車を見て「もう少し早く歩いていれば事故にあえたのに」と考えている自分に気付き、「やばいと思って辞めました」という。
そんなにひどい会社なら辞めればいいのに、と言いたくもなるが、ブラック企業で働く自覚が麻痺してしまうこともある。ある人は、うつ病と気づかず仕事を続けていたら、帯状疱疹を発症。親から仕事を辞めるよういわれ、事態の深刻さに気付いたそうだ。「本人が気付けない時ってあるんです」という。
そうはいっても衝動的に会社を辞めて大丈夫なのかと不安になるが、トピックには「転職したら2年で年収250万円上がったよ」「辞めて正解でした!!」との声も寄せられていた。転職求人の数は近年増え続けており、限界を迎えてしまう前にさっさと見切りをつけてしまったほうがいい。
仕事自体は自分に合っていても「人間関係が我慢ならない」という人もいた。ある女性は職場の年輩の女性から繰り返し注意を受け、何度も言い合いをした末に「わたし人殺ししてしまう…」と不安になるほどイライラしてしまったので辞めたと明かす。
エン・ジャパンが2月23日に発表した「退職理由のホンネとタテマエ」でも、会社に伝えた退職理由はタテマエとして「結婚、家庭の事情」だったが、ホンネの理由として最も多かったのは「人間関係」で25%だった。
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