平成世代VS昭和世代、考えが違うのは当たり前! 識者は「自分に合うように時代を変えてしまえばいい」
昭和世代への不満としてあがったのは「ルールや礼儀、上下関係に厳しすぎること」。そしてやりとりの中で、昭和世代が「結局どうして欲しいのか分からない」ということだった。加藤さんは自身の体験をこう振り返る。
大学の授業でフィルムの編集作業をしていた際、話をしながら作業をしていたら、先生に後ろから殴られ「お前出て行け」と叱られた。言われた通りに出て行ったら、次の授業で「なんで帰っちゃったの?」と聞かれ、腑に落ちなかったという。
「『出てけ』って言われたから出てったのに、なんでそれが違うの?みたいな」
三戸さんも、先生から「やる気がないなら出てけ」と言われた経験がある。言われた通りに出て行ったら「誠意が見えない」と言われたと体験を語った。
加藤さんとしては「話しながらの方が作業に集中できる」と考えていたが、言い訳の機会も与えられなかったようだ。三戸さんも「やる気はあります」「やらせてください」などと答えれば、「誠意」を問題にされなかったのかもしれない。
専門家は「若い世代が違う考えを持つことは重要」と助言
これに司会の明石家さんまさんは「ゆとりがぶつかる壁らしいなあ」と感想を漏らしたが、意外なことに専門家からは平成世代の行動を肯定する意見があがった。
脳科学評論家の澤口俊之さんは、昔から「近頃の若者は…」と言われ続けてきたことを指摘。社会としては新しい考えを持つ人が現れないと停滞してしまうため、平成世代が昭和世代と違う考えを持つことは「当たり前で重要」と語った。その考え方を将来貫くことが出来るか覚悟が必あるのであれば、そのままでいいそうだ。
生物学評論家の池田清彦さんも、もしも平成世代が新しい考え方を持っているために、昭和世代の反応が気に食わないのであれば、「自分に合うように時代を変えてしまえばいい」と激励した。
その一方で、平成世代の考え方を受け入れられない人もいた。さんまさんも「ただ、昭和世代とも暮らしていかなければいけませんからね」と疑問を呈する。出演者の中で最も異を唱えたのは、ブラックマヨネーズの吉田敬さんだった。
「『帰れ』って言われてホンマに帰るのは、行間を読んでなさすぎるというか。ここで帰ってもうたら、これ流石に失礼やろみたいなんがないのかなって思います」
「耳障りなことを言う大人に耳を傾けろ」に賛同の声
しかし心理評論家の植木理恵さんによると、吉田さんが言う「行間を読む」行為ができるのは大人であり、若さとは「自分の事だけに無我夢中になること」なのだという。したがって若者は大人の行間を理解できず、大人は若者に厳しいことを言いがちになる。
また植木さんは「耳障りなことを言う大人のことは信用できる」として、本人にとって嫌なことであっても、若者は耳を傾けるべきとアドバイス。大人もそれなりのコストをかけて、相手のために言っているのだと説明した。
この言葉にはゲストもうなずいていたが、番組の視聴者にも響いたようだ。
「『耳障りなことを聞く』って良い言葉。耳が痛いことを敢えて言ってくれる人って、ありがたいよね」
「昭和生まれの人は厳しいと言っていて、でも、注意してくれる人はちゃんと見てくれてる人だから大切にしなさいという言葉に感動してた。そしたら、今日、上司の人がここはこうすると良いよって言ってくれて、私は良い環境にいると感じた日になった」
といった感想があがっていた。
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