「帰らせて下さい」と懇願する部下を「つべこべ言わない」と一蹴 北川景子出演のミンティアCMに「ブラック企業みたい」の声
気分転換や眠気覚ましにはもってこいのタブレット菓子、ミンティア(アサヒフードアンドヘルスケア)だが、3月から放送されているテレビCMに「ブラック企業を助長している」という声が相次いでいる。
物議を醸しているのは今月7日から放送している、「ミンティアのち喝采」篇のCM。北川景子さん演じる空間デザイナーの女性が、「お願いします、帰らせて下さい」と乞う部下の男性を「つべこべ言わない」と一蹴し、部下の頬にミンティアのケースを軽く当てる。
「どう考えてもブラック企業のパワハラ」「胃がキューってなる」
その後、「ミンティアが減った日は、がんばった日。空っぽになるまで走れ。MINIA LOVES LIFE」というナレーションが流れる。きつい仕事もミンティアで乗り切ろう、というメッセージなのだろう。北川さんの美しさも際立っている。
ただ、残業を断って帰ろうとする部下を引き止める、というシチュエーションに違和感を持った人も少なくないようだ。ツイッターでは放送後、「どう考えてもブラック企業のパワハラ上司」といった声が相次いだ。
「いくら上司が彼女(北川さん)だってあれ完全にブラックな職場だからね。(中略)世の男性は上司がミンティア持った北川景子ならどれだけ残業しても、どれだけ家に帰れなくても頑張れるのか?」
「ミンティアのCM見てると胃の辺りがキューってなって嫌い」
たしかに、疲れて完全にヘタっているように見える部下を無理やり残らせるのは一般企業ではイメージが悪い。CMに出てくるようなクリエイティブ系の職種では長時間残業が常態化しているのかも知れないが、ブラック労働を強制していると見られても仕方ないだろう。
「ミンティアが減った日はがんばった日」という前向きなナレーションについても、「いい話っぽくしてんのホント怖すぎる」といった反応が出ていた。
「僕もほっぺたペシッてされたいです」と好意的な声もあるが……
しかし、好意的な見方がないわけではない。ツイッターでは、「北川景子のミンティアのCM好きだな。何か元気でる」「空っぽになるまで走れ。 かっこいい」といった声のほか、「僕も北川景子さんにミンティアでほっぺたペシッてされたいです」という感想も多数出ていた。強気な女性が好きな男性層には受けがいいようだ。
ただ、当たり前ではあるが、会社で部下に残業を指示する上司は、北川さんではない。やはり、北川さんだから何となく許容されているが、現実では勘弁願いたい、といったところだろう。
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