昇進を望まない理由は、それだけではない。管理職が置かれている厳しい状況を目の当たりにしているからのようだ。
「社員の平均年齢の上昇、価値観の異なる若い世代との板挟みになっている管理職に対して、多少の賃金増加では埋めきれない『損な役回り』と言うイメージが形成されつつあるように感じる」
さらに、男性が問題視しているのは、能力に見合わない管理職が降格されることなく、その地位に留まっている現状だ。
「海外のジョブ型雇用では当たり前の、いわゆる降格制度も無いため、リスキリングやリバースメンタリング(編注:若手が上司を指導する人材育成法)など、継続的に学ぶ姿勢がない、現在の役職に対して能力値不足では?と言いたくなる管理職も散見され、非管理職からの評価が下がってしまっている」
こうした状況が「自身も含めて、出世や昇進を望まない姿勢に繋がっているように感じる」と男性は分析する。管理職になりたくない理由は、見本にしたい有能な上司がほぼいないという側面が大きいようだ。
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