女性は、実際にプレゼンしたときのことをこう振り返っている。

「取引先から『これは弊社の意向とは合いません。他のプランを考えてください』と瞬殺で断られ、『承知しました』と答えるだけが精一杯で帰って来た」

取引先の意向に合わないプランを作っていた上司。事前にすり合わせることはできなかったのか。

その後、上司はあろうことか部下たちにこう言い放ったという。

「『誰かプレゼン考えてくれないかな』と私たちに丸投げしようとしてきたので、全員聞こえなかったフリをして上司の周りから誰もがいなくなった」

あまりにも無責任な丸投げに、部下たちは無言の抵抗で応えた。

聞こえないフリをしてその場を去るというのはずいぶん冷たい反応だが、上司にはもともと人望がなかったのかもしれない。この一件で、ますます部下からの信頼を失ったことは想像に難くない。