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上司の働き方は部下にとって最も身近な手本だ。その働きぶりが職場全体の士気を左右することもある。投稿を寄せたのはある会社の支店に勤める50代女性。職場内に「やる気格差がある」といい、やる気のない人の代表例として「支店長」を挙げた。その理由を女性はこう推察する。
「本社から支店に異動(左遷)になったから。本社の不要要員が支店の人不足のために送り込まれたのも、やる気がなくなった一因」
女性は、以前は気に入られていた本社の役員に嫌われたので、「やる気が無くなったのでしょうね」と推測している。事実、異動になる直前には、本社で「挨拶まわりや実際の業務に関係ないことばかり」していたようで、「忍耐のみを鍛えた感じ」と女性はその印象を語っている。(文:湊真智人)
会社で8時間座ったまま でも出社は「健康作り」?
本社で思うような評価を得られず、不本意な異動だったのかもしれない。支店に来てからはますます自ら仕事をする様子がなかったようだ。そのため「全支店員の相談役」だという女性の元には、同僚や後輩から苦情が寄せられていた。
困った女性が、支店長に直接「他の人に仕事を振ることが多くありませんか?」と訊ねたが「体力もなく? 気力がないとのこと」。周囲に任せきりを変えるつもりは無いと言われたようなものだ。
一方で、女性は支店長の勤務ぶりをこう明かす。
「会社まで朝1時間ゆっくり歩いてきて、8時間会社で座ったまま、定時にまた1時間歩いて帰るという健康作りに励んでいるみたいです」
こうした働き方に対し、ほかの社員も皆「うちの会社もよくこんなんに経費かけて部長(編注:本社時代の役職か)にまでしたな」と呆れているという。
この状況を踏まえて女性は、「やる気格差は所得格差とは関係ない」と断言。また
「頑張っても報われないことはある。私はそう思って、やる気のある子たちを応援しています。私のやる気と気力は(彼らと)同じですね」
と心境を語った。理不尽な上司の姿に失望するよりも、前向きな若手に目を向けて応援することで、自身のモチベーションを維持しているのだろう。
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