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コンビニのトイレ利用をめぐる議論は尽きないが、あるオーナーから壮絶な体験談が寄せられた。借りる側の事情もわかるが、貸す側の苦労も並大抵ではないようだ。
投稿を寄せたのは、コンビニオーナーだという東京都の50代男性(サービス・販売・外食/年収1000万円)。トイレを貸していた当時の状況をこう振り返る。
「今はトイレを貸していませんが、一番変わったことは水道代です。半額以下になりました。トイレを貸していた時は1日中行列が出来、ずっとトイレの水を流しっぱなしだったので納得です」
水道代だけでも相当な負担だったようだが、問題はそれだけではない。「以下のような事態に対応するために人件費が割かれていきます」と、さらに過酷な実態を明かした。(文:篠原みつき)
「深夜に泥酔客が…」警察沙汰も日常茶飯事
男性が明かした「事態」は、想像を絶するものだった。壁中が汚物で汚されていたトイレの掃除をはじめ、深夜に酔って個室で汚物まみれで下着を履かずに寝ていた女性客。これは汚物などで室内がひどく汚損しており、結局「警察を呼んで対応」したという。そのほか、
「なぜか手洗い部分にある大便の掃除」
「盗撮用カメラを発見し、警察を呼んで撤去の対応」
「謎の白い粉を発見して通報したら、警察の暴力団対策課の刑事が来て大騒ぎの対応」
ここに、「もちろん通常の掃除」も加わる。こうした事態への対応に追われた結果、「利益のないトイレ利用は認められません」と断言する。さすがにそう思うのも頷ける。
「200円程度ではお店の利益は20円です。私は1000円以上買う」
とはいえ、緊急の場合はトイレを使わざるを得ないこともある。男性はそうした場合、「帰りがけに買い物をするのは常識だと思います」と主張する。ただ、その「買い物」にもオーナーならではの視点があるようだ。
「ガムひとつとかジュース1本という人もいますが、200円程度ではお店の利益は20円です。私は1000円以上買うようにしています。雑誌や文房具、電池、携帯の充電ケーブルなど、いつか買うようなものを買っています」
ジュース1本、利益20円ではトイレ維持のコストに見合わない、というオーナーとしての苦悩が表れている。トイレ利用の裏にある、オーナー側の知られざる苦労が垣間見えた。
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