会議室で“リンチ前“の空気「もう分かってんねんで!」 スパイ扱いされた恐怖体験、ある女性の回想 | キャリコネニュース - Page 2
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会議室で“リンチ前“の空気「もう分かってんねんで!」 スパイ扱いされた恐怖体験、ある女性の回想

その職場の異様さは、強引な営業手法にも表れていた。女性は、コンプライアンス的に問題のある手法が横行していたと振り返る。同業他社に社員を潜入させて顧客リストを盗ませる、といったことまで行っていたという。

「朝礼で『(他社を出し抜く)作戦、大成功!』と発表し、側近たちが拍手喝采。『なんだこの会社?』と思いました」

そんなある日、女性は室長の側近に「会議室に来て」と呼び出された。

「入ると、室長がふんぞり返り、側近たちがズラッと並んで睨んでいる。空気が完全にリンチ前。室長がいきなり怒鳴った。『あんた!他社のスパイやろ!』。側近たちも『もう分かってんねんで!』と怒号」

震えながら理由を尋ねると、室長は「あんた、電話が上手すぎるんだよ。素人じゃないね!」と言い放った。女性が「前職で大手コールセンターにいたからで、履歴書にも書いてます」と説明しても、室長は「やっぱりその会社のスパイやな!」と聞く耳を持たなかったそうだ。

統括登場、そして室長のあっけない幕切れ

そこに、あらかじめ呼び出されていたのか統括の男性が現れる。室長は「お待ちしてました 他社のスパイ捕まえましたぁ!」とノリノリだったが、統括は冷静だった。

統括は女性をチラッと見ると、近くのアルバイトたちを呼び「ねえ、この人スパイだと思う?日頃怪しいことしてる?」と尋ねた。皆が「え…違うと思います…」と困惑する中、側近の一人が「やっぱ違うんじゃない?」とポツリ。すると室長は急に笑顔になり、

「違ったかもしれへんっ!ごめんなっ!」

「…え、なにこれ」と呆れた女性だが、そのまま解放された。しかし、翌日から室長が出勤しなくなると、今度は側近たちが来て、

「あなたが原因だから、『気にしないでください』って手紙を(室長に)書いて」

と要求してきたという。女性は「そんなアホな」と思い、そのまま辞めた。

それから月日が経ち、その会社は大企業へと成長したという。女性は「先日、その企業の若い営業マンと話したときに『この人が生まれる前の事だったな』と思い起こした。あの茶髪室長、今どこでどうしてるんだろう」と、当時を振り返った。

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