会社側は、社員が権利意識を持たないよう、情報を徹底的に隠蔽していた。
「有休の残日数も給与明細に記載しておらず、なるべく社員が有休の事に目を触れさせないようにされており」
勤務先はフランチャイズ企業だった。社長は「有休は俺に聞け」と公言するが、肝心の残日数は教えてくれない。
女性は先輩社員から「本社人事部に問い合わせるとあっさり教えてもらえる」と助言を受けた。おそらく、勤怠システムなどが本社と共通なのだろう。女性が自分で本社の人事部に電話すると、それが社長の逆鱗に触れた。
「フランチャイズ社長から、個人が本社に電話してはいけないルールだからお前はルール違反だと怒鳴られる」
「社員同士の連絡先交換を禁止していた」
この理不尽なルールの背景には、社長による極端な「えこひいき」があった。
「気に入ってる他の同僚には、有休取らせてやるけど、他の皆には内緒だよと、言われていたらしい」
差別的な扱いは有休だけにとどまらない。「給与や、交通費なども同じ契約社員でも待遇が違う」という。
こうした不平等が明るみに出ることを恐れてか、会社は異常なまでの情報統制を敷いていた。
「社員同士が連絡を取り合うと待遇の差や、人によって言った事が違うのがバレるからか、社員同士の連絡先交換を禁止していた」
労働者の正当な権利を踏みにじり、不都合な真実がバレないよう社員同士の交流まで禁じる。普通の人ならウンザリしてしまうだろう。
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