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年末といえば忘年会シーズンだ。上司や先輩が出席する手前、断れず渋々参加するという人もいるだろうか。
お悩み解決掲示板に12月上旬、「会社の忘年会の余興でパイ投げをやらされました」という投稿が書き込まれた。
忘年会で余興を強制されること自体、令和の時代とは思いがたい。さらに驚くべきことに、投稿者は女性でありながら、なんとパイ投げの標的にされたという。(文:天音琴葉)
メイクは落ち、髪はぐちゃぐちゃ「最悪でした」
「顔はベタベタになるわ、濡れタオルで顔を拭いたらメイクは落ちるし髪の毛はぐちゃぐちゃになるわで最悪でした」
女性にとって、公衆の面前でメイクが落ち、髪が乱れる姿を晒されるのは屈辱以外の何物でもないだろう。さらに追い打ちをかけたのが、次の行為だった。
「LINEで生クリームでベタベタになった顔も共有され……」
デジタルタトゥーとして残りかねない仕打ちに、「明日会社に行くのイヤな気持ち」と投稿者の気持ちが塞ぐのも当然だろう。
断らなかったら同意なのか?
問題なのは、これが「合意の上」で行われた体裁になっている点だ。幹事からは事前に「こういう余興があるけど大丈夫か」と確認があったそうだが、幹事は先輩。「断る選択肢はない雰囲気でした」と投稿者は続けていることから、反対はしなかったが、賛同もしなかったのだろう。
「こういうのってセクハラ、パワハラにならないんですか?」と疑問を投げかけた投稿者。すると、コメント欄では一部からは「事前確認を取られたうえで断る選択肢を取らなかったのは主さん」「嫌なら忘年会行かなければ良かったのに」と、ハラスメント認定に否定的な声も上がった。
しかし、これはあまりに酷な言い分ではないだろうか。投稿者も説明しているように、部長も参加する「オフィシャルな宴会」を欠席するのは難しい。さらに、先輩からの打診に対して後輩が断れば、その後の業務や人間関係に支障をきたす恐れもある。
そうした断れない関係性や場の空気を利用して、相手が望まない行為を強いることは、実質的な強制に他ならない。断らなかったから同意という理屈もおかしいだろう。先輩たちは「盛り上げ」と称したハラスメントになっていないか、猛省する必要がありそうだ。
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