そのマネージャーが下した決断は信じがたいものだった。
「その問題のあるプログラムを書いたのがプロマネのお気に入りの女子で、彼女の手を煩わせたくないプロマネは、無理矢理その前後で処理することになり、私と前の機能を担当したおじさんと2人が、無理矢理プログラム修正させられることになった」
男性の担当箇所に不備はなかったが、マネージャーの私情のために2人のベテラン社員が尻ぬぐいをさせられたのだ。これには男性も憤りを隠せない。
「どう考えても問題のある機能だけ修正したほうが早いし、無理矢理修正したことにより処理に一貫性もなくなったし、何よりお気に入りの女子1人を守るためにおっさん2人に作業時間を割かせたという、無茶苦茶な事」
この会社は、残業が少なく18時にはほぼ帰宅できる環境で、納期も厳しくない「自称ホワイト企業」だったという。しかし、こうした不条理がまかり通る「ゆる過ぎる環境」に、男性は強い危機感を抱いた。
「すべてが緩すぎてここの環境に慣れたら、もう他では通用しない気がした」
「その会社は大手の子会社なので、親会社さえ何とかなれば潰れることもないと思うが、人間としてだめになりそうなのが怖くて辞めた」
大手の子会社ゆえの安定感はあったが、上司の気分で仕事が左右される組織に絶望したのだろう。エンジニアの矜持を感じるエピソードだ。
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超安定企業で32歳のときに“左遷用職場”に飛ばされた男性 「今日もやることなし。業務終了」なのに平均以上の高収入だった


