「30歳で年収500万しかないの!?」 バブルを経験した親の発言に現役世代が激怒!
2ちゃんねるに、先日「親『30で年収500万しかないの!?』」というスレッドが立った。
「頭来たので、仕送りやめた 着信拒否した 今の住所は親戚誰も知らない 職場にかけても俺まで辿り着かない」
実の親からの言葉であっても、いやむしろ一番の理解者であってほしい親からの言葉だったからこそ許せなかったのだろう。対応は極端だけど、それぐらいしたくなる気は分かる。32年間専業主婦の「世間知らず」だという母親に言われたのも腹がたったようだ。
30歳と言えば、既に結婚して自分の家庭を持っていてもおかしくないし、当然年収500万では色々と切り詰めて生活する必要がある。独身だとしても、親に仕送りをしているとなると、自由に使える額は少ない。それなのに年収について文句を言われては、さすがに心も折れる。
そもそも、今の30代の平均的な年収はいくらなのだろうか。国税庁の「民間給与実態統計調査」(2014年度)を見てみると、30代前半の男性の平均年収は、446万円。30代後半では502万円となっている。
バブル期の感覚でアレコレ言われたら堪ったものではない!
ちなみに、同調査によると1997年の30代前半の平均年収は513万円、後半で589万円となっている。この20年でも若い世代の所得が落ちていることが分かる。そんな状況下でスレ主のように500万円稼ぐというのはかなり健闘しているだろう。
今回紹介したスレッドには「(仕送りをストップするなんて)幼稚な思考」という反対意見も見られるが「まあ頑張ってるほうだよな」と同情する意見も結構目立っていた。
僕も30代前半だけど、年収は500万円には届いていないし、いや、むしろ400万円にも届いていない気がする。そう考えると、彼のような息子がいる両親は、恵まれているほうだと思うんだけど、これがなんとも悲しいところで、バブル期にバリバリ働いていた世代が親だと、どうしても当時の年収と比較してしまう。
正直、やっている仕事の内容は、今の方が精緻さを求められことが多いが、金銭感覚はそう簡単に変えることができない。
人間、心の余裕は大抵お金の余裕に起因している。お金があれば大抵のことにも動じない。人間はそういう生き物だ。親への仕送りをストップするほど怒るということは、それだけ彼が日々切迫したお財布事情を抱えていたということだろう。そんな状況でもこれまでしっかり仕送りをしていたという事実に、親も気付いてくれることを祈るばかりである。
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