もちろん入職してからも、なあなあの働き方が続いた。
「就職日以降も、健康診断や歯科検診の時の校医さんの送迎や、体調不良児や怪我をした児の病院への送迎など全て自分の車で行かされ、当然の様にガソリン代も出ず」
自家用車の持ち出しだけでも負担だが、退職の決定打となったのは周囲の交通ルールに対する意識の低さだった。
「決定的だったのは、園にチャイルドシートが無い事と同乗する大人、校医さんまで、誰もシートベルトを締めてくれない事でした。 いくら促しても、『大丈夫大丈夫』で、誰も締めない…」
子どもの命を預かる立場でありながら、シートベルトすら締めない大人たち。女性は「土地柄なのかも知れませんが、安全に乗せられない上に自分のゴールド免許の危機だと思い、退職を決めました」と当時の判断を振り返る。
「そのうち買うね〜」薄給で自腹購入の気力はなし
退職を決めたのは、就職からわずか2週間後だった。一応、次の職員を探してもらうための猶予として就職から2か月で退職したというが、その間も園の対応が変わることはなかった。
「チャイルドシートは、『そのうち買うね~』で、最後まで購入しては貰えませんでした。 かなりの薄給(基本給19万円で手取り13~14万円)でしたので、自分でチャイルドシートを購入してまでの気力は無かったです」
看護師としてかなり低い給与水準で、ガソリン代も出ない上にチャイルドシートまで自腹で用意する気力が湧かないのは当たり前だろう。
「相手の生命と自分のゴールド免許、どちらも失わずに済んで良かったです」と振り返る女性。取り返しのつかない事故が起こる前に職場を去ったのは賢明だが、その後の園の運営は気になるところだ。
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