男性が体調を崩したきっかけは、職場の異動だった。
「地方勤務から首都圏勤務に移り、慣れない生活環境と過酷な労働環境で精神的に参ってしまい、一時期休職の期間がありました」
「転勤して半年程でうつ病発症からの退職でした」
退職後もしばらくは、精神的に不安定な日々が続いていたようだ。当時の追い詰められた様子をこう振り返る。
「嫌なことが頭の中でぐるぐると駆け回る感覚がありじっとしていられず、物理的にすっきりしようと丸坊主にしたり、一日数回風呂に入ったりシャワーを浴びたり、掃除道具を買い込んで部屋の中を無駄に掃除していました」
一人暮らしで自分を見つめ直す時間が増える一方、突発的に「他人と関わりたい」という欲求が湧くこともあったという。そんな時は、首都圏に住む友人と会ったり、オンラインゲームをしたりして孤独感を紛らわせていた。
地元に戻ったら「寛解状態で就職活動が出来るようになりました」
退職から2か月間はそのまま首都圏に留まっていた男性だが、地元が恋しくなり、帰郷して養生することに決めた。この決断が、男性を少しずつ良い方向へと導いていく。
「やはり地元の水は合っていたらしく、劇的にとは言えませんが精神的に落ち着ける日々が増え、寛解状態で就職活動が出来るようになりました」
自分を追い込んだ環境から離れたことで、精神的な安定を取り戻すことができたようだ。無事に社会復帰に向けた一歩を踏み出せた男性は、教訓をこう書いている。
「うつ病になった原因と物理的に距離を置く事、自身が安心できる環境に身を置く事、社会に取り残されると慌てず、時間がかかっても養生する事が社会復帰の一番の近道だと思いました」
心身のSOSを感じたら、焦らずに自分を守るための環境づくりを最優先にするべきだと、男性の実体験は教えてくれている。
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