順番どおりに接客していたが、3組目に並んでいた客が突然、女性にこう要求してきたのだ。
「私、袋も要らないし、これだけ欲しいのでお金ちょうど用意してるし、先にやってください!」
ケーキ等の生洋菓子には保冷剤も入れる為、少々時間が掛かるという。しかし「順番を抜かすのはこちらから率先してする事は絶対に無い」と語る女性は、「大変申し訳ございません。只今、1人しかいない為対応致しかねます。順番をお待ちください」と丁重に伝えた。
客はとても不満そうだったが、それを見ていた接客中の客が「急いでるようですし、先にやってあげてください」と言ってくれたという。しかし、次に待っている客が黙っていなかった。
「私だって急いでるんです! あの人を先にするなら私を先にやってよ!」
女性が「お客様も焼き菓子をご希望ですか?」と聞くと、「ロールケーキが欲しくて待ってるの!」と強い口調で言われ、自分を先にやれとグイグイ押し始めた。
そこで女性は「大変申し訳ございませんが、トラブルの元になりますので、順番通りお会計させて頂きます」と断り、先の客の会計を続けた、そのときだ。もう1人の店員が休憩から戻ってきた。
「問題無いでしょ!レシート要らないから!」
すると同時に、焼き菓子を買おうとしていた3組目の客が、戻ってきた店員に向かって声をかけた。
「貴方、ココのお店の人でしょ!この商品税込1000円よね。はい!ちょうど1000円!問題無いでしょ!レシート要らないから!」
客は1000円札を押し付けるように渡して、商品を持って帰ってしまった。受けた店員も唖然としていたが、更に驚いたのが2組目の客がそれを見て大激怒したことだった。
「『何で私の順番抜かすのよ!』と。休憩から戻ったばかりの店員は状況が分からずパニック状態で、只々平謝りしてました」
女性は会計中の客をお見送りしてから、怒っている客に謝罪したが、全く気が収まらないようで怒鳴り続けられた。
「それでも、商品をご購入されました。急いでいると仰っていたので手際良く準備して時間をかけないように対応しましたが、直後にお怒りメールを百貨店に送られました」
「お客様に不快な思いをさせたのは事実だから」
百貨店の責任者から状況説明を求められ、事実をそのまま伝えると、責任者はこう言った。
「災難だったね。たまに感情的になるお客様いらっしゃるから。でも、お客様に不快な思いをさせたのは事実だから、反省文を提出してね」
結果として、お金を押し付けられた店員が責任を取らされる形となってしまった。
女性は一連のトラブルについて、「どうにも、納得のいかない出来事でした」と後味の悪さを振り返っている。
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