有給を却下した上司に「随分と自分勝手な理論を展開してますよね?」と言い返した男性 退職届も強気で出す | キャリコネニュース
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有給を却下した上司に「随分と自分勝手な理論を展開してますよね?」と言い返した男性 退職届も強気で出す

画像はイメージ

有給休暇は労働者の権利だが、なにがなんでも部下を休ませたくない上司もいる。有休についてパワハラ上司と言い争いになったという40代の男性(神奈川県/年収550万円)が編集部の取材に応じ、9年前、メーカーで働いていたときの出来事を語ってくれた。

「入社3年目に、義理の父親が肺ガンで14時間もかかる大手術をしました。義母や義兄、私と妻も立ち会うことになり2日間の有休を申請したところ、当時の課長が一言、『なんでお前が行く必要がある?行く必要無い』と言ってきました」

これに男性は思い切り反論したという。

「そういう事態に使うのが有休でもあるのでは?」

勝手な決めつけにムッとした男性は、「大手術ですよ?普通、家族は立ち会うでしょ?そういう事態に使うのが有休でもあるのでは?」と反論したが、課長はこう返してきた。

「義理の母に全部やらせればいいだけの話。足がないならタクシー使え」

これに男性は怒りが爆発してしまった。というのも、その課長自身は「“知り合い程度のご近所さんの手術”の立ち会いや、同じ町内会ではあるが“見たことがある程度の人の葬儀”にも、有休を使って参列するような人」であったからだ。

男性は次のように反論した。

「御自分は親族でも何でもないただのご近所の手術にも有休使って行きますよね? 随分と自分勝手な理論を展開してますよね? おかしくないですか? 重要度が違うと思いますが? そもそも私の家族に起きている問題を無責任な発言をして土足で立ち入らないでもらえますか?」

確かに実父でないとはいえ男性にとって大事な家族であることに変わりはない。まさにこういう時のための有給休暇だろう。しかし課長は

「お前、誰に向かって口聞いてるんだ? あぁ? たかだか数年勤めた分際で俺に意見言えると思ってるのか?」

と理屈にもならないパワハラを展開。男性は言われっ放しで心が折れるタイプではないらしく、「私の目の前に居るのはあなた(課長)しか居ないですよね?」と返答したというから頼もしい。結局、強行的に有休を取得した。

辞表をだすと「俺、いじめてないよね?」

しかし男性は「こんな話は序の口で、これ以外にもパワハラ発言はたくさんありました」とも明かす。上司はどんな人物だったのだろうか。

「当時49才の小柄で小太りの男性です。仕事ぶりは業務内容をまったく理解していないので散らかし放題で、尻拭いを部下が全部やるハメになっていました。ですが専務や社長には『俺(課長)が全部やった』と報告するような人でした」

しかも、「貴様、勤続何年だぁ?俺に意見言える分際か?」「あんたの意見は聞かないよ」といったことを普段から日常的に言っていたという。

およそついて行けない上司のもと12年ほど働いたものの、近頃転職したそうだ。辞めるときの課長の様子を聞いてみると、男性はこんなささやかな意趣返しを講じていた。

「いきなり退職届を渡すとつまらないので、他愛の無い話をして笑みが見えたところで『プレゼントです』と言って渡し、それが何かを理解した瞬間、絶句していました。その後、課長は『俺、いじめてないよね?』とか言って来たので『自分の胸に聞いたらいかがですか?』と一言だけ言ってその場を去りました」

課長はおそらくパワハラで訴えられることを恐れていたのだろう。その後、会社を辞めるまでの課長との関係はどうだったのか。男性は「自分の方からあまり接点を持とうとしないようにしていたのもあって『表面上は』穏やかな関係性に見えていたみたいです」と事もなげに語った。

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