面接での「あなたをモノにたとえると?」は茶番でしかない! 「潤滑油」と答える学生も一体なに考えてるの? | キャリコネニュース - Page 2
おかげさまで10周年 メルマガ読者数
65万人以上!

面接での「あなたをモノにたとえると?」は茶番でしかない! 「潤滑油」と答える学生も一体なに考えてるの?

なんでそんなこと聞いてくるワケ?

なんでそんなこと聞いてくるワケ?

さて、現在の面接と言えば、学生たちに色々と質問をしても、返ってくる答えがワンパターンというケースも多いようだ。「マイナビ学生の窓口」が4月に掲載した記事によると、社会人1~3年目の男女約400人に「『あなたを物に例えると何ですか?』という質問に『潤滑油です』と答えた経験はありますか?」と聞いた所、9.4%の人が「ある」と回答したという。

潤滑油のような人物とは、恐らく周囲との協調性を有し、波風立てず誰とでも連携をして仕事ができる人物のことを指すんだろう。たしかに、職場にこういう人が1人いれば助かることもありそうだけど、潤滑油のような人物って主体性がない存在に思える。

ただし「潤滑油です」と答えてしまった若者にしたって、本気で自分にそんな役割がふさわしいと思っている者は少ないはず。「こう答えておけば無難だろう」と思って答えているだけに違いない。

そもそも、「潤滑油」なんて普段めったに口に出さない。潤滑油自体見たことがない若者が、「潤滑油です」と答えているパターンだって、絶対あるはずだ。

面接の目的は、予定調和の答えを得ることではないはず

それにしても、入社を希望する若者に対して、「あなたをモノに」なんて質問、それほど大事だろうか?こんなことを聞くよりも、もっと色々と聞けることってあるような気がする。

だけど、こういう質問を実際にしている企業は多いようだ。大方、「他所もやってるみたいだし、ウチもやっとくか」ぐらいのもんだろう。面接ってのは、とんち合戦でも大喜利でもないんだから、いちいちこういう質問で若者に余計な知恵を絞らせる意味はない。

就活の面接って、筆記試験と併せて、入社希望者の話しぶりや、挙動におかしなところがないかを見抜くためには、絶対に欠かせないものだと思う。

そういう意味で面接というのは、最低限社会人としての素養が備わっているかどうかを、いかに短時間で見抜くか、ということになる。それだけ大切な時間なんだから、相手をモノでたとえさせたりするような質疑応答なんて程々で切り上げて、もっと対話をする時間を1分でも2分でも確保したほうがいい。

面接での質問についてはシミュレートできても、生の会話の内容までは予測できない。会話が円滑にできる若者、用意された言葉しか上手く使えない若者。その違いは対話をしたときにこそ浮き立つ。

あわせてよみたい:面接でしゃべり過ぎて不合格

 

【PR】注目情報

関連記事

次世代バナー
次世代バナー

アーカイブ