高ストレス者の「デジタル依存症」率、最も高いのは山梨県 職業別では「キャバクラ」「ガソリンスタンド」が上位に
ストレスチェック調査項目で「高ストレス者」に分類された対象女性を年代別で見ると、20代女性がデジタル系依存症者の含有率がもっとも高かった。20~24歳では17.3%、25~29歳では12.5%がデジタル系依存症だったという。
同様に、これを都道府県別でみると、山梨県が8.3%で全国1位だった。2位は栃木県で7.6%、3位が沖縄県で7.4%と続く。一方、最も含有率が少ない県は岡山県で3.9%だった。
また、山梨県はデジタル系依存症の中でも、SNSに依存する高ストレス者の率が3.3%と全国で最も高かった。2位は石川県で1.7%、3位は沖縄県で1.5%。山梨県の依存率を全国最下位の福井県の0.4%と比較すると、差は約8倍だ。
高ストレス者の「スマホ」依存率を見ても、山梨県は1位の沖縄県(6.6%)に続いて2位(6.5%)に入っている。山梨県では、ストレスを溜めている人がSNSやスマホに比較的依存しやすい傾向があるようだ。
調査リリースを発表したメディプラス研究所は、
「山梨県をはじめデジタル依存症含有率が高い県では、パートナーとの関係や子供の教育関係など、身近な人間関係でのストレスが高い」
と指摘。山梨県は高ストレス者の「過食症」「拒食症」率も他県より比較的高い傾向があった。
接客サービス業だとデジタル依存症に陥りやすい?
また、デジタル系依存症含有率が高い沖縄県、福島県、宮崎県では「たばこ」「買い物」の依存症率も高く、「引きこもり」率も高い傾向があった。ほかにも、上位県では「睡眠時間」や「趣味が無い、出来ない」ことに対するストレスが比較的高かった。
リリースでは、高ストレス者のデジタル系依存症が多い10の職業が紹介されている。1位が「キャバクラ」で15.9%、2位が「ガソリンスタンドスタッフ」で12.8%だった。ほかにも、「マッサージ・エステ」や「家事代行」など、人に奉仕する職業に従事する人は、デジタル系依存率が高い傾向があった。人間関係のストレスが高いと、スマホやSNSに依存しやすいのだろう。
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