ファミコンソフト1000本を妻に無断で売られた男性が気の毒すぎる! レア物も二束三文で売却される悲劇
皆さんは、大事にしている宝物を、突然伴侶に売り払われてしまったら怒りを我慢できるだろうか。それも、タダ同然に買い叩くような、その辺のリサイクルショップに持ち込み、スズメの涙ほどの小銭に換金されたとしたら……。
先日、読売新聞が運営している「発言小町」に、他人事ながら卒倒しそうになるほどパンチの効いた投稿が寄せられた。投稿主は既婚者の男性だ。
「グラディウスアルキメンデス版」「KUNG FU」も売却される
「先日会社から帰ると、1000本近くのファミコンソフトがなくなっていました」
妻に問いただすと、「欲しい時計とバッグがあったから売った。自慢してたけど10,000円にもならなかった。嘘つき!」と言われたという。ひどい話だ。
昔のファミコンソフトは、箱と取扱説明書が付属したものがマニアの間でプレミア価格がつくことがある。投稿主は、市場価格を次のように書いている。
・サマーカーニバル92烈火 60,000円
・グラディウスアルキメンデス版 50,000円
・ギミック! 35,000円
・KUNG FU(スパルタンX) 45,000円
・メタルスレイダーグローリー 10,500円
アマゾンなどで調べるとたしかに、上記のソフトはたしかに数万円で取引されているようだ。しかも、コレクションの中には、亡くなった祖父、祖母、父、母がプレゼントしてくれたものもあったという。投稿者も「思い出はプライスレスです」と書いている。
ちゃんとした査定をしてくれる店ではなく、チェーン店にでも持ち込んだのだろう妻は、ソフトの価格を聞いて「あなたに)騙された、弁償しろ、ふざけるな、罰として小遣いなし」と激高したそうだ。投稿者は、
「私、30代サラリーマンで妻、30代専業主婦の子供なし、借金なし。年収700万円で、夫婦そろって小遣い20,000円です。私の何が悪かったのでしょうか? 何だかやる気がなくなってしまいました」
と書いている。僕だったら速攻で離婚するんだけど、投稿者は自分の何が悪かったのかを相談している。お人良しにも程があるぞ……。
「興味がない者にとって1000本分のソフトって、邪魔だし目障りです」
そんな彼に寄せられた声を、いくつかご紹介したい。
「私なら、問答無用で離婚訴訟を提起します」
「トピ主さんの落ち度は、奥様の物欲の強さと自分勝手なところを見抜けなかったことに尽きます。時計とバッグのためにそこまでする人だから、きっといつも着飾って見た目はキレイな方なのでしょうね。年収700万で子供がいなくて専業主婦なのがありえないです」
と、9割方は投稿者を擁護する声で占められている。当たり前の話だ。もしも僕が結婚していたとして、奥さんの大事にしているものを勝手に売ったり捨てたりなんて絶対にできない。相手の気持ちを優先していないから、勝手に私物を、それも宝物を売れるのだ。
一部、投稿者への否定意見もある。
「奥様が二束三文で処分する前に、いろいろコレクションについて提案がありませんでしたか? それを無視しているから、今回の結果になったと考えられます。興味がない者にとって1000本分のソフトって、邪魔だし目障りです
おお、なかなか気合い入った意見だ。この意見って、誰かの思いのこもったものを、単純に物質としか考えていない人のそれである。
「邪魔だし目障り」だと、投稿者が家族からもらった思い出の品も混ざっているコレクションに対して平気で書けるというのは、なんとも情緒の分からない人だなぁと思ってしまう。
この悲劇が起きる前に何かできることはなかったのか
でも、住宅事情次第では、確かに邪魔に感じることもあるかもしれない。だとすれば、このような悲劇を防ぐためには、投稿者ももう少しだけ知恵とお金を使う必要はあっただろう。
たとえばレンタルボックスを借りて、そこに自慢のコレクションを保管しておくというのは、一つのやり方だったはずだ。月額数千円なので、お小遣いが2万円だと少々痛いが、背に腹は代えられない。
後日、この投稿者は事後報告として、こう書き残している。
「その後、残念ながら売られたソフトは取り戻すことはできませんでした。妻のことですが、この1件のみで離婚ということは考えておりません。妻もどうやら反省したようですので」
優しいなあ。ホントに優しい。でもその優しさって、奥さんにも、自分にとっても何の意味ももたらさないような……。