「この世からFAXを消し去ってください」匿名ブログが話題に 小学校の欠席連絡はどうすればいい?
1月27日、はてな匿名ダイアリーに「学校はFAXを廃止してください」という記事が投稿されました。投稿者は「小学校の入学説明会に行ってきたんだが」と切り出し、「『欠席遅刻早退の連絡は必ずFAXで送信してください』だそうな」と驚愕しています。(文:篠原みつき)
「朝の忙しい時に電話が鳴るのは大変だろう」と一定の理解を示した上で、こう書き込んでいました。
「メールもだめだという。FAXじゃないと受け付けないとおっしゃる」 「レガシーインターフェイスの、20世紀においていくもののはずの、FAX以外は受け付けないのだという」
子どもが熱を出しているのにコンビニまでFAXを送りに
投稿者は、お陰で「年に数回あるかないかの学校への連絡のためだけに、固定電話を引いてFAX本体を買わないといけなくなりました」と嘆き、「神様、お願いです。この世からFAXを消し去ってください」と訴えています。
ネット全盛の現在、今さらFAXしか受け付けないとはなんとも理不尽な話です。FAXどころか固定電話すら無い家庭も増えていますから、この為にわざわざ設置する手間や費用を考えると投稿者の嘆きはよく分かります。
また、FAXはコンビニでも出せますが、投稿者の自宅からコンビニまでは自動車で5分ほどかかり、発熱した子どもを置いてわざわざ車で出かけるのも無理という説明も頷けます。
この記事はすぐに300以上のブックマークが付き、大勢の人がコメントを寄せました。
「自分の便利さを確保するためなら、他人の不便さを厭わない。わかります」 「さすがにFAXは無いと思うので、自らがモンペとなって断固戦おう」
中には、「そんなこと言われても電話する。それでダメって言われたことない。というか、ダメって言われても困らないからね。だって子ども、熱出してるんだもの」と強気の人も。
投稿者の悩み自体は、安価なネットFAXサービスが紹介されたことで一応解決したようです。それでも、所定のフォーマットがあってそれに親が手書きし、スキャンしてPDFにして送るという手間はかかります。
近所の児童に連絡ノートを渡す「駅伝スタイル」も今時どうなの?
ほとんどの人が投稿者に同情的な中、学校側の立場でこう指摘する人もいました。
「この親は自分の事だけ考えているが、FAXだと事務室が全校生徒の遅刻・欠席状況を掴めるためだ。その情報が打ち合わせの後に教師にくる。この方が静かで、学校はうまく流れていく。闘いの朝、親の長電話が一番困る」
その他のコメントでは、「うちは連絡帳を近所の子どもに託す」と報告する人が多くみられました。筆者も小学生の子どもがいますが、連絡帳ではなく指定の用紙に記入して、やはり近所の子どもにお願いする方式です。FAXがない家庭に配慮するならこれがベストかと思いましたが、少子化の昨今、こんな不満も挙がっています。
「FAXならまだまし。近所に連絡ノートを託すという駅伝スタイルしかダメです。同学年がマンションにいないし、あまり親しくない家庭に早朝お伺いして頭下げてお願いするわけです。都内です。つらい」
効率的なやり方としては、事前に保護者のアドレスを登録してメールで一括管理するなど、といった方法も考えられます。集団においては、すべての人が満足する方法にするのは難しいですが、技術の進歩に合わせてベストを模索していきたいものです。
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