プレミアムフライデーが全然盛り上がっていない件 新橋のサラリーマンたちは「いつもと変わらない」 | キャリコネニュース - Page 2
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プレミアムフライデーが全然盛り上がっていない件 新橋のサラリーマンたちは「いつもと変わらない」

新橋駅前はいたって平和だった

新橋駅前はいたって平和だった

調査会社インテージの調べでは、「プレミアムフライデーを奨励・実施することが決まっている」と答えたのは2.5%、カルチュア・コンビニエンス・クラブの調べでは3.4%と、どの調査でも導入企業は5%に満たない。

ネットでは

「私たちみたいな銀行業務に携わっている人達は15時から締めの作業に入るんだよ。特に月末近くの15時からが忙しいの。何も恩恵を受けられないよ」
「週休2日も羨ましいのにプレミアムフライデーって。贅沢過ぎるー」

など、羨望と諦めが混じった声も聞かれる。

では、実際に街の様子はどうなのか。キャリコネニュースの記者は24日夕方、東京・新橋に向かった。17時半、すでにオープンしている立ち飲みバーがあったが、まだ客は入っていない。店主は「うちは17時開店なので、プレミアムフライデーはあんまり関係ないですね。お客さんもまだ来ません」と語る。

洋菓子店の店員も「人通りは多いようですが、爆発的に売り上げが伸びたりはしていません」と話しており、お客さんの入りはいつもと変わらないようだ。

「国際競争力の低下につながるんじゃないの」

居酒屋にいた大手企業に勤務する60代のサラリーマン男性の会社では、社内放送で、「今日は15時以降に会議を入れないように。15時45分になったら帰れる人は帰りましょう」と流れたという。しかし「結局みんな残ってたね」と語る。

「消費の拡大って言ってるけれど、日本が休んでいる間に他の国は働いているわけでしょ。国際競争力の低下につながるんじゃないの」

と、プレミアムフライデーに疑問を感じているようだった。駅前の広場にいた50代男性は「いつもと変わらない。うちはプレミアムフライデーないからね」と冷めた様子だった。

「消費が冷え込む中、月に1回財布の紐を緩める機会を作るのは意義がある」

ただ、盛り上がっていないといっても業界団体は前向きだ。日本ショッピングセンター協会事務局の担当者は「景気が落ち込む中、プレミアムフライデーは消費拡大の1つのきっかけとなるでしょう」と期待を見せる。

「静岡市中心市街地の活性化を目指す『I Love しずおか協議会』では、300店舗以上がプレミアムフライデーに参加しています。このように、徐々に地方へも浸透していくと思います」

日本小売業協会の担当者も次のように話していた。

「様々な業態がある中、一律15時退社は難しいでしょう。ただ、消費が冷え込む中、月に1回財布の紐を緩め贅沢を楽しむ機会を作ることに意義はあります。バレンタインやハロウィーンに並ぶイベントになってくれれば」

次のプレミアムフライデーは年度末の3月31日。机上の空論にならないとよいのだが。

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