ブラック企業勤務の夫を持つ妻たちの叫び 「辛そうで見てられない」「朝6時半に出て帰宅は23時超える」
スレ主と同様に、夫がブラック企業勤務だという人からの書き込みが続々と寄せられている。
「大手企業ですが7:30に出て帰りは24時とかです。 休憩もなく昼、夜も食べれないなんて ザラ」
「うちの旦那朝6時半に出て帰宅は23時こえる。 月に休みが2日か3日 」
ほかにも、2週連続休日出勤しないと休日手当がつかないという人や、日曜日は半日出社、月一回は休日に勉強会と称して強制的に出社させられる、といった例が挙がっているが、これは法的にアウトだろう。実際にこのようなことがまかり通っているのが不思議だ。
やつれて弱音ばかり吐くくらい疲弊する夫を見れば、妻は不安になる。鬼でもない限り、夫にムチ打って「働け!」とは言いたくないはずだ。しかし生活のことを考えると、心安く「辞めていい」とは言えないようだ
「やめていいよって言ってあげたいけど 家庭のことを考えると言えない」
「現在妊娠中で私も働ける状態じゃないから辞めて良いよとも言えなくて…この先が不安です」
また、夫が激務で家を空ける時間が長ければ、家事育児をひとりで抱える妻の負担は増える。子供からしても、父親と接する時間が持てなければ寂しい思いをすることになる。
「ブラック企業はいろんな人をいためつける本当に悪」
という叫びも挙がっていた。
「体と健康はお金では手に入らない」と悟る妻も
一方で、状況を見かねて妻が動いたケースもある。
「記録とってコッソリ労基に報告した 生活維持できない可能性があったけど、夫がツラそうで見てられなかった」
夫に「辞めていいよ」と伝えたという人物は、ブラック企業を退職後に生活の質は下がったが不満はなく、言ってよかったと振り返る。「体と健康はお金では手に入らない」という思いからの行動だ。
追いつめられる前に辞めてしまえばいいのでは、という疑問が湧くが、男性はなぜ働きすぎてしまうのだろう。「男性学」を専門とする武蔵大学助教の田中俊之さんは昨年6月のキャリコネニュースの取材に対し、「男性が一家の大黒柱であるべき」「稼がないといけない」という考え方が根源だと語っている。
酷い労働環境に置かれても、「俺は踏ん張らないとダメだ」と思い、辛くても頑張ってしまう。逆に言えば、ブラック企業はこうした男性心理に付け込んでいると言えそうだ。
ガールズちゃんねるに書き込まれた妻たちの書き込みから、ブラック企業は家庭をも壊しかねない存在だということを痛感せずにはいられない。