新入社員の「理想の残業時間」が上司よりも3.4時間長いという謎 「そもそも理想の残業なんかない」という声も
調査は新入社員1109人と上司735人に対して行い、「社会に出ることへの期待と不安」や「働き方のタイプ」などの項目について聞いたものだ。
このうち「理想の残業時間」で新入社員の回答を見ると、1か月あたりの理想の残業時間は、0~10時間(36.6%)が最多。11~20時間(33.3%)、21~40時間(23.3%)が続き、平均値は17.9時間だった。
対して上司の理想の残業時間は、0~10時間(48.8%)が最多。平均値は14.5時間となり、新入社員の理想の残業時間と比べると3.4時間短い。
上司の1か月あたりの実際の残業時間は、0~10時間が34.6%と最多だったが、41時間を超える人も2割ほど存在しており、平均値は24.7時間だった。上司の理想の残業時間が新入社員を下回る理由について、調査を行った明治安田生命は、
「こうした現実をふまえた”希望”が強く反映されているのかもしれません」
と分析した。
そもそも「理想はゼロ!」
これを受けて女性用コミュニティサイト「ガールズちゃんねる」では4月11日、調査結果に対するスレッドが立ち、残業ありきの労働環境への不満が寄せられていた。
「サビ残の会社で、一人だけ毎日定時で帰っていたら、社長に嫌われてコールセンターに飛ばされたので、辞めたわ」
「残業しません、との約束でうちの会社に入ったすごく優秀な人が、社長に『なぜ残業しない!』ってめちゃくちゃ怒鳴られてた。 理不尽すぎ……」
いまや残業するのが当たり前という風潮だ。本来であれば残業はないのが普通で、仕事が定時で終わらない状態が常態化しているのはおかしい。そのため、「理想はゼロ!!」などの投稿が相次いでいる。
明治安田生命の調査の項目では「理想の残業時間」となっているが、そもそも残業に理想の時間などなく、
「残業の定義が間違ってる 理想の残業なんかないよ 当たり前のことがズレてるよ」
という憤りをあらわにする人もいた。
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