「若者の方が意外と優しい説」は本当なのか? 「若かろうが中年だろうがどちらにも優しい人はいる」
先日の「ガールズちゃんねる」に、「若者の方が意外と優しい説」というトピックが立っていた。
トピ主は以前、子供と一緒に混雑した電車内で立っていた時、高校生の男の子2人から席を譲られたという。降りる際には女子高生が、子どもに荷物が当たらないようドア付近までスペースを空けてくれたそうだ。免許センターの講習で隣になった、いかつい茶髪の若い男性にプリントを渡した際には「ありがとうございます」とお辞儀をされたとも紹介している。
「最近の若者は優しい子が多いのですかね。職場で年配者から邪険に扱われるおばちゃんは嬉しかったです」と、若い世代の優しさに驚いたようだ。
話を読む限りでは、そういう親切な若者が登場しているので「ああ、そうなんだなぁ」と思えてしまう。もちろん統計で表せるものでもないので一概には言えないけど、親切な若者が多いというのは、嬉しいことではあるだろう。
年齢は気にせず、親切にされたら素直に感謝するくらいの受け止め方でいいのでは
だけど本当にそこまで大勢、親切な若者がいるんだろうか。
「接客やってると自分が悪いクセにゴネてクレーム言ってきたりするのは老害ばっかだよ。若者はまだ悪知恵もそこまでないし素直」
「私はお年を召した方に優しくされる方が多かったから何とも言えない」
等の寄せられたコメントを見ると、やっぱり「圧倒的に若者が優しい」とは言えなさそうだ。目立つのは「そんなの人によるでしょ」といった意見。同系統の声はいくつも寄せられているし、実際そういうものだと思う。
「若かろうが中年だろうがどちらにも優しい人はいる」
「人による。 若者でも優しい子もいるし意地悪なのもいる。おじさんおばさんも人による」
若くても年を取っていようとも、親切な人は親切だ。さっきも書いたように親切な人の割合なんかのデータも存在しないのだから、全て主観で語るしかない。いつも若者に冷たくされる人がたまたまお年寄りに親切にされたら「若者よりも年寄りの方が親切」と思うに決まっているし、逆もまた然り。
他人には親切だけど、家族には辛く当たる、なんて人もいるし、外面だけでは正直分からない。
いたずらに「若者には親切な人が多い。それに比べて……」みたいな構図を作ってしまうのは、それこそ若者以外の世代への意地悪になってしまう気がする。親切な人がいたら、年齢を云々考えず素直に感謝しておくぐらいでいいんじゃないだろうか。