新入社員「残業してもいいけど終業後は会社の人と会いたくない!」 2017年は”公私ワリキリ型”が多数
5月も半ばを過ぎ、新入社員も会社に慣れ始めた時期ではないだろうか。マイナビは5月17日、「2017年マイナビ新入社員意識調査」の結果を発表した。
調査期間は3月30日~4月9日、同社が提供する新入社員研修に参加した各企業の新入社員2372人を対象に行われた。
約7割が「必要な残業であればいい」と回答
調査の結果「出世したい」「どちらかといえば出世したい」と考えている人が88.3%にのぼることが判明した。男女別に見ると男性が93.4%、女性が81.8%。12.3ポイントの差があるが、女性も出世を意欲的に考えているようだ。
残業については「残業してでも働きたい」と回答した人は4.8%に留まったが、「必要な残業であればよい」が66.0%となり合計70.8%が残業をするということを容認していた。
しかし「仕事とプライベートのどちらを優先したいか」と聞くと、「プライベート優先」「どちらかというとプライベート優先」と考えている人が62.4%。「業務終了後、誰と過ごしたいか」と聞くと「会社以外の人と過ごしたい」「なるべく会社以外の人と過ごしたい」と81.2%が回答した。この数値は両方とも過去最高となり、個人の生活を重視する傾向が見られた。
この結果から今年の新入社員は出世欲もあり残業を行うことも構わないが、仕事とプライベートはきっちり分ける「公私ワリキリ型」が多いと考えられる。
今年の新入社員は「新しい人間関係」に興味薄?
社会人生活に対する不安の度合を聞いたところ「かなり不安がある」「どちらかといえば不安がある」は31.8%に留まり、「かなり期待している」「どちらかといえば期待している」と回答した人は68.0%だった。
期待することは「自分が成長できる」(68.1%)が例年通り最多となった。次いで「収入が得られる」(45.3%)、「新しいことに挑戦できる」(40.8%)と続く。また「必要なスキルを身に着けることが出来る」(25.0%)、「自分のやりたい仕事ができる」(19.8%)は年々増加傾向にあり、「新しく人間関係を構築できる」(29.8%)は減少傾向にある。仕事についても個人の成長に期待する傾向があるようだ。
不安なことについて聞くと、こちらも例年と同じく「仕事をうまくこなせるか」(78.5%)が1位。2位は前回まで増加傾向にあった「上司・先輩・同僚との人間関係」(58.1%)で5.1ポイント減少している。以降「環境の変化に対応できるか」(43.7%)、「私生活とのバランスがとれるか」(36.8%)と続く。
また「社会人になることに対してストレスを感じたことはあるか」と聞くと「ある」「どちらかといえばある」が77.3%と非常に多い結果となった。