フジテレビ、入社試験で女子学生に「セクシーポーズ」要求していた? カトパンが「スカートを捲り上げた」と暴露し非難殺到
加藤さんは、「どうしようと思って、何を血迷ったか、ちょっとスカートの裾を上げたの。膝の上まで」と当時の状況を暴露した。面接を終え、控室に戻る他の受験生にどう乗り切ったか聞くも「そんなことやってないよ」と言われたため、後日人事担当者に問い合わせたという。すると、
「まさかスカートを捲り上げるとは思わず、『セクハラで訴えられたら大変だから止めろ』との声があり、それ以降は質問しないことになった」
と回答されたそうだ。加藤さんの話から推察すると、過去にアナウンサーとして入社した先輩社員にも同じ質問がされていたようで、
「先輩方に聞いたら、うなじを見せたり、ポーズ取ったり、そういう感じだったんだって」
と説明。自身の対応を、「本気のセクシーを求めてると思って本気で挑んじゃって」と笑いながら、思い出話の1つとして紹介していた。
アナウンサーとしての適性を図るのに「セクシーポーズ」は必要なのか
番組内でのこのやりとりを知った人からは
「入社を餌にしたハラスメント」「男性の自分もドン引き」
「これ、翻訳して海外のニュースメディアに共有した方がいいね」
などと、強い非難の声が上がっている。入社試験で「セクシーポーズをしてください」と聞くことが、アナウンサーとしての業務遂行上の能力や適性を測るために適切だとは思えない。加藤さんがスカートを捲り上げたことで初めて、セクハラとして訴えられるリスクを意識し、その後の質問を控えたというが、受験者がどう反応するかではなく、その質問自体がセクハラになるという自覚は無かったのだろうか。
また、これを放送したのは、番組制作スタッフが加藤さんのエピソードを笑い話として消費できると考えていたことの裏返しだ。ネットでも
「話した内容がそのまま放映されるって、編集サイドもこれでOKと思ったってこと?」
と疑問の声が聞かれている。10年以上経っても、セクハラに関する意識が希薄であると受け止めざるを得ない。
キャリコネニュースではフジテレビに対し、番組内での発言が事実かどうか、事実であれば意図はなんだったのか、取材を申し込んだが、「採用に関する詳細につきましては、回答を控えさせていただきます」とのことだった。