歩く火薬庫、上西小百合議員を相手にしてはいけない! 反応すれば相手の思うつぼだ
数年前、外国の知人に「日本は先進国だから、政治のレベルも高いのか?」と聞かれたことがあるが、僕はこの質問に対して、ただ考え込むことしかできなかった。当時は民主党政権で、新しい総理大臣は鳩なんだか宇宙人なんだかよく分からない人だった。その結果は、ご存知の通りである。
その後自民党に戻ったが、今度は森友、加計問題だ。追及する民進党は、こっちはこっちで二重国籍問題という、あまりにも粗末な事態の火消しに躍起だ。(文:松本ミゾレ)
公式アカウントでわざわざ挑発ツイートをするのは確信犯だ
与野党トップがこういう具合なら、その下で活躍している議員の中にも、おかしな連中もいるものだ。連日ワイドショーで話題にされているのが、上西小百合衆院議員だ。
もともとクセが強さから“浪花のエリカ様”なんて呼ばれていたし、世間には「なんであんなのが議員やってるんだ」という声も根強かった。
そして今月15日のサッカー、浦和レッズ対ドルトムント戦直後、ツイッターに「浦和酷い負け方。親善試合は遊びなのかな」と投稿し、これが浦和ファンの逆鱗に触れた。殺害予告を事務所に送る者も出たとして、19日には警察に相談までしたとも報じられている。
さらに22日には「くたばれレッズ!」とさらに挑発するツイートも投稿。また火に油を注ぐような結果となり、ますますアンチを増やし、マスコミに露出する機会も増えている。
この一件で問題なのは、現役の国会議員とは思えないレベルの低俗な言葉を、次々にネット上に放っているということ。そもそもSNSでの投稿内容そのものは、発言の自由も保証はすべき部分があるという面はある。しかし、言いたいことがあるならわざわざ公式アカウントから発信しなくてもいいのだ。適当なサブアカウントでも作って、陰でコソコソやってればいい(それはそれで陰湿だけど)。
それをせずに、敢えて公式アカウントから問題発言を乱発するというのは、これはもう本人の「ウチは目立ちたい。ウチは炎上してでも知名度をアップさせたい」というような目論見を感じずにはいられない。今後も議員を続けていくためには、悪目立ちだろうと何だろうと、話題になるのが一番と、そう考えているように思えるのだ。
炎上は一番コストのかからないプロモーション方法でもある
敢えて自分から炎上の懸念のある発言をぶち込み、案の定これに対して反応して怒った人が攻撃するとしめたものだ。
炎上発言で有権者の反感を買い、騒ぎを聞きつけてアポを取ってくるワイドショーに露出し、いざ反撃されれば、事の発端は自分にあることを差し引いて、被害者ぶってまたワイドショーに露出できる。こんなにコストの掛からないプロモーションもない。
万が一、今後議員としてやっていけなくなっても、この方法なら失職後もタレントとしての活動の芽だって出てくる。発言は低俗そのものだが、低俗な人間にもそれなりの知恵というものがある。彼女を見ていると、そういう邪推を、ついしてしまうのだ。
ネットユーザーやワイドショーの視聴者、つまり有権者には、くれぐれもこういう人を相手にしないことを強くオススメする。イライラするような発言にいちいちストレスを溜めても、いいことなんて一つもない。
こういう手合いはひたすら相手にしないのが一番。どう見ても腐っている物の匂いなんて、わざわざ近寄って嗅ぐ必要なんかない。私たち有権者に求められているのは、政治家の資質を見極めること。そしてもう二度とこういう人物が議員になれないように、隙を与えないことだ。
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