内定式出席のために講義を欠席する学生相次ぐ SFC准教授が問題提起「学生の多くは苦渋の決断をしている」
多数の企業が内定式を行った2日に呟かれたこのツイートは、6000件近くリツイートされている。年度下半期の始まりにあたる10月最初の平日は、多くの大学でも、講義の導入を行う重要な期間に位置する。
立命館大学の上原哲太郎教授もツイッターで「この風習、本当に辞めてくれないだろうか。何の権利があって講義をサボらせるのか。平気で『ゼミ休みます』という学生が多くて本当に困っている」と頭を悩ませていることを明かしていた。
この風習、本当に辞めてくれないだろうか。何の権利があって講義をサボらせるのか。平気で「ゼミ休みます」という学生が多くて本当に困っている。 / “内定式、表情きりり 主要企業が一斉に :日本経済新聞” https://t.co/pyCAaMPBB1
— 上原 哲太郎/Tetsu. Uehara (@tetsutalow) 2017年10月3日
経団連はこうした声をどう受け止めているのか。担当者に話を聞いたものの「企業の内定式に関して、経団連としては特にスタンスは定めていない。実施する企業にはそれぞれの理由があるはず」との見解を示すに留まった。また「個人的な感想」と前置きしつつ、
「就職活動中の選考や面接は一定程度の期間を要します。学業への負担も大きくなるため、平日夜や土日に実施するよう呼び掛けていますが、内定式は1日だけですし、これまで大学や短大、学生本人等から、困っているという指摘もありませんでした」
と、そもそも問題として認識していないと明かした。
「企業、大学、学生の三者で議論があってもいい」
ツイッターで問題提起をした琴坂准教授はキャリコネニュースの取材に対し、内定式の平日開催は学業に支障を来たすが、「多くの企業が一斉に行うことで、学生に内定先を1つに絞らせることを狙っており、なかなか1つの企業だけが配慮をするという訳にもいかない」とも指摘する。
「理不尽な要素もあるが、常識としても受け入れられており、改善が進んでいない。企業、大学、学生の三者で議論があってもいいのではないか」
との思いを述べた。
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