ブラック企業勤めの半数が「今後もここで働きたい」 特に年収500万以上になると割合が増える傾向に
勤務先はブラック企業と思うか否かを聞くと、「ブラック企業だと思う」(33.0%)で、約3人に1人が回答している。理由として最も多かったのは「サービス残業が多い」(48.5%)で、次いで「休日出勤が多い」(30.3%)、「有給休暇を取得できない」(29.8%)と続く。
また自分の仕事ぶりが「適正に評価されていないと思う」(44.7%)と回答した人のうち44.8%は自身の勤める企業を「ブラック企業」だと感じている。一方、「適正に評価されていると思う」(55.3%)と回答した人の76.5%が「ホワイト企業」だと回答している。
勤務先がブラック企業だと思っている人の”勤続意欲”を見ると、「今後も勤め続けたい」が49.5%。「勤め続けたくない」(50.5%)が少し上回っているものの、ほぼ半数は「ブラック企業勤めだが、辞めたくない」と考えているようだ。
年収別に見るとブラック企業でも「今後も続けたい」と回答した人は、「300万円未満」で34.6%、「300~500万円」で43.9%と3~4割程度。しかし「500~800万円」は65.3%、「800万円以上」は80.0%と割合が高くなっている。年収が高くなるほど、ブラック企業勤めでも「辞めたい」とは思わない傾向にある。
「ブラック企業であることは勤続意欲に大きく影響している」
同社は「勤務先をブラック企業だと感じても半数が『今後も勤め続けたい』と回答していることが驚き」とコメント。その上で、
「自身の勤務先をホワイト企業だと思う人の8割が現在の勤務先に『今後も勤めたい』と回答していることから、ブラック企業であることは勤続意欲に大きく影響している」
としている。ちなみに全員に勤め続けたい理由を聞くと、1位は「安定した会社だから」(38.6%)。2位以降、「やりがいのある会社だから」(32.5%)、「職場の立地や設備がいいから」(27.1%)、「福利厚生が充実しているから」(20.2%)と続く。
一方「勤め続けたくない」と回答した人に理由を聞くと、最も多いのは「給料が低いから」(46.9%)で、以降「仕事にやりがいがないから」(32.6%)、「将来性が感じられない会社だから」(22.9%)、「上司が信頼できないから」(17.7%)となっている。