「残業100時間超は当たり前」 ホワイトカラーに蔓延する新3K職場「きつい、帰れない、給料安い」
「まず高卒上がりは出世ができない。キツイ汚い危険の3Kな会社なので現場の人はとてもしんどいと思います」(構造解析 20代前半男性 正社員 年収350万円)
「夏は熱中症になりそうで、冬は寒くてたまらなく、3Kという言葉がしっくり当てはまる会社だったので退職を決意した」(建築・設備関連職 30代前半男性 正社員 年収280万円)
「鋳物工場なので典型的な3K職場。危険…火傷が耐えない、挟まれ巻き込まれリスクの設備多数。キツイ…真夏は50℃近く、真冬は外気温と同じ氷点下、重量物扱いあり。汚い…砂型に用いる砂が乾いて舞い粉塵だらけ、設備に触れただけ真っ黒になる」(技術関連職 30代前半男性 正社員 年収450万円)
やはり建設業や工場などに勤務する人の声が目立つ。けがや事故の心配もあって、まさに「命がけ」の仕事だ。年を重ねるごとに体力的にも厳しくなり、長く続けるのは難しい。退職を決意した口コミも見られたが、自分の身を守るためにはしかるべき判断だったともいえる。やりがいと自身の体力や精神を天秤にかけながら、無理をしないことが大切だ。
「昼夜問わず、ひたすら働く」ホワイトカラーの「新3K」は過労死の引き金に
近年はホワイトカラーの労働環境を揶揄し、「きつい、帰れない、給料が安い」の「新3K」という言葉も出てきた。特にIT業界で言われることが多い。
「プライベートの時間がまったくとれない。残業は100時間をこえることは当たり前。サービス残業もあり、憤りを感じる。昼夜を問わず、ひたすら働く。まさに3K」(フィールドエンジニア 20代前半男性 正社員 年収350万円)
こうした「新3K」は、ブルーカラーの「3K」と比べ顕在化しにくいが、過労死を始めとする深刻な労働問題の原因になっている。「3K」も「新3K」も、労働で自分自身が壊れてしまっては元も子もない。自分の置かれた環境を認識し、限界が来る前に違う道を探すことも1つの手だといえる。(参照元 キャリコネ「3K」)