内定式、台風24号でどうなる? 「何がなんでも来いって連絡来た」「中止でも前泊代出してくれる」企業風土が浮き彫りに
パナソニックは、東京と大阪で10月1日から3日にかけて行う予定だった内定式のうち、1日の大阪での式を延期した。シャープも、1日に開催予定だった式を4日に延期する。スポーツ用品の製造・販売を行うミズノは、1日の午前中に予定していた内定式を午後3時開始に変更する。
ネットでも「延期になった」という書き込みは相次いでいる。しかし、急遽延期になったために「延期日がゼミ発表の日と被った」「内定式後二週間は旅行なのにどうしよう」など、予定調整に苦労している人も多いようだ。
東芝は、1日と2日に大阪と横浜で予定していた内定式を中止した。そのため、「いっそ中止にすればいいのに」という声も出ている。
通常通り開催する企業の内定者は落胆「たくましく生きる」
台風の影響がどの程度あるか判断が難しいためか、通常通り開催する企業も少なくない。ツイッターには、
「続々と内定式中止延期になってる中、私は通常通りらしい…たくましく生きる…」
「10月1日台風直撃の内定式についてメール来たけど、お!?中止か!?って思ったら何が何でも来いという連絡でした」
といった嘆きが見られた。
一方、会社によっては
「台風で内定式中止になっても前泊代とかもろもろ出してくれる」
「会社が内定式後の1泊に加えて、前泊も負担してくれることになったし、飛行機の予約取消の手数料も負担してくれることになった」
と、手厚いサポートを決めているところもあるようだ。台風への対応が、内定先の企業風土を理解する絶好の機会になっている。
多くの企業が内定式を行う10月1日に、台風の直撃が懸念されたことは過去にもあった。2012年9月末、台風17号が本土に接近し、1日に上陸が予想された際にも内定式を延期した企業があった。ただ、予想より早いスピードで台風が通過したため、通常通り開催した企業も多かったようだ。