若手新卒社員の過半数が「3年以内の転職」を意識 「勤務先はブラック」と3人に1人が回答
リスクモンスターは、11月26日、「若手社員の仕事・会社に対する満足度」に関する調査結果を発表した。調査は今年6月に実施し、20歳~65歳の会社員男女1000人から回答を得た。
若手新卒社員600人に「仕事・会社に対する勤続意欲」を聞くと過半数が「3年後は勤務し続けていないと思う」(51.0%)と回答し、「3年後も勤務し続けていると思う」(49.0%)を上回った。前回調査と比べると「3年後も勤務し続けていると思う」は9.2ポイント下がり、転職を考えている若手社員が増加傾向であることがうかがえる。
会社の売上高規模別で見ると、「3年後も勤務し続けていると思う」の割合は「10億円以上100億円未満」では53.8%、「100億円以上」では58.1%で過半数に達した。一方、「10億円未満」においては半数以下の42.3%だった。「勤務先の売上高」と「勤続意欲」が比例している。
3年後も勤務し続けていると思う理由「福利厚生の充実」「給料が良いから」
「3年後も勤務し続けていると思う」を選んだ理由を聞くと、最も多かったのは「福利厚生が充実しているから」(34.0%)、以降「勤務時間や休日が自分に合っているから」(29.9%)、「給料が良いから」(21.8%)と続く。
男女別で見ると、異性と比較し高い結果だったのは、男性では「給料が良いから」(28.6%)、女性では「女性が働きやすいから」(23%)という項目だった。
「3年後は勤務し続けていないと思う」を選んだ理由を聞くと、「給料が低いから」(38.9%)が最多で、次いで「最初から転職するつもりだから」(19.6%)、「仕事にやりがいを感じないから」(19.3%)だった。「給料が低いから」は前回調査でも最多だった。
「勤務先はブラック」と思う人の4人に3人が3年以内の転職検討
勤務先がブラック企業だと感じているかを聞くと、前回調査と同様に男女別、入社年次別にかかわらず、約3人に1人が「勤務先はブラック企業だと思う」(30.0%)と回答した。
「勤務先はブラック企業だと思う」と答えた人のうち74.4%が「3年後は勤務し続けていない」と回答しており、勤務先への不満が若手社員の勤続意欲に多大なる影響を及ぼしていることが明らかになった。
前回調査では、勤務先がブラック企業だと感じていても約4割が3年後も勤務し続けていると考えていたが、今回の調査では同様の質問での回答が25.6%と激減していた。ブラック企業だと思った場合には、早めに見限り転職をしようとする若手社員が増えていることがわかった。