営業職の残業が少ない企業ランキング1位はリコージャパン「残業は平均月5時間程度」「無理矢理にでもパソコン切らされる」
デジタル複合機などで世界トップクラスのシェアを誇る精密機器メーカー。営業職は大手企業担当やエリア担当、ITソリューション担当などに分かれる。
「残業については平均月5時間程度。残業をする場合は上司に事前申請をする形となる。2010年に地域ごとの販売会社を合併してリコージャパンとなってからノー残業を強く勧めている」(法人営業/30代前半男性/年収500万円/2017年度)
「残業は少ない。水曜日は全社早帰りとなっていますので、非常に早く帰ることができます。平日は基本的に早く帰ることを推奨しているので、無理矢理にでもパソコンを切らされるような形。休日出勤もほぼない」(代理店営業/30代前半男性/年収350万円/2012年度)
全国約2万4000か所の郵便局を拠点に、郵便窓口業務やかんぽ生命・ゆうちょ銀行の代理業務を行う。地域基幹職は窓口で顧客のニーズに合わせた商品・サービスを提案。
「ほぼ定時で仕事を終わることができ、ときどき残業する程度でした。有休消化率100パーセントで、毎月1日以上、土日祝日以外に休みを取得でき、仕事以外のプライベートが非常に充実していた。お盆期間は休みではないが、別途3日の夏期休暇を7月から9月の間に取得することができるため、土日と絡めて5日休みをとることができた」(カウンターセールス/30代前半男性/年収300万円/2014年度)
「残業や休日出勤はほとんどありませんのでプライベートな時間は確保しやすいです。会社としても残業は減らす方針であり、残業代はしっかり出ます」(カウンターセールス/20代前半女性/年収230万円/2017年度)
1889年創業の老舗保険会社。新卒で営業総合職として入社した場合、6年目以降に管理者に。各種休暇制度の整備や休暇取得推進に取り組む。
「自分でスケジュールを管理するので残業、休日出勤も自由です。プライベートや仕事のバランスに関しても個人で管理できますので慣れればとてもやりがいのある仕事と思います」(営業/20代前半女性/年収260万円/2017年度)
「忙しい部署では休日出勤もある。また自分の仕事が終わってなければ自主的に出勤することも可能である。良くも悪くも営業は結果主義といった風潮がある。ノルマさえクリアすれば、何していようが個人の自由である」(代理店営業/20代後半男性/年収500万円/2014年度)
三菱UFJ銀行「みなし残業やサービス残業もない点は評価できる」
グループのなかでもリテール事業、ホールセール事業などを担う「大和証券」。ハードなイメージから一転、19時前退社の励行などに取り組む。
「休日出勤はよほどの理由がない限り認められない。残業については19時には退社することが全店で徹底されている。このことで、ダラダラ夜遅くまで残ったり、顧客のところへコンタクトをとったりすることも少なくなった」(コンサルティング営業/40代前半男性/年収1300万円/2016年度)
「勤務時間は厳しくチェックされているため、遅くまで残ることはありません。逆に深夜まで残業することはできません。また、休日出勤もほぼありませんでした。そのため、休日はきっちり休めます。プライベートと仕事のメリハリがついた職場でした。ただし、お客様のパーティーなどに呼ばれ、実質休日勤務をすることがまれにあります」(ルートセールス/20代前半男性/年収900万円/2014年度)
MUFGの中核企業。法人営業では企業の経営課題にアプローチし、解決策を提案する。「平成25年度ダイバーシティ経営企業100選」にも選出。
「普段から時間に関してはきっちりと管理されています。みなし残業やサービス残業もない点は評価できると思います。休日出勤も基本的にはありませんし、優しい会社だと思います」(法人営業/20代後半男性/年収500万円/2017年度)
「残業に関しては非常に厳しくなってきて、営業店は19時~20時には帰れる。休日相談会があると土曜日に出勤する日もあるが、基本的に土日休み。プライベートの予定は立てやすいと思う」(営業/20代後半女性/年収600万円/2018年度)
調査対象は、『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)に記載があり、対象期間中に「キャリコネ」に職種「営業」のユーザーから給与・残業情報が10件以上寄せられた企業。対象期間は、2017年4月~2018年3月。