契約社員の残業が少ない企業1位オリエンタルランド「滅多にないが残業代は1分単位で支払われていた」
企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」は2月4日、「契約社員の残業が少ない企業ランキング」を発表した。契約社員は、原則として雇用期間があらかじめ定められている「有期労働契約者」のことだ。【参照元:キャリコネ】
契約社員は雇用契約ごとに勤務時間などの労働条件を決められるため、正社員に比べて基本的に残業は少なく、自分の生活スタイルに合わせて働くことも可能といわれている。では、そんな契約社員のなかでも残業時間(※)が短いのはどの企業なのだろうか。
※本ランキングの残業時間とは、キャリコネ会員のうち勤務先を評価対象企業に選択した会員が投稿した残業時間から算出したデータとなる。
DHC「レジ閉めに時間がかからない限りは、ぴったりに上がれていました」
1位は、東京ディズニーリゾートなどを運営するオリエンタルランド。同社では、サービスの質を保ちつつ最適な人員配置を行うWFM(ワークフォース・マネジメント)というITシステムを導入。効率化を図っている。
レジャー、化粧品、介護などさまざまな業界の企業がトップ5入りする結果となったが、いずれの企業も働き方改革を積極的に推進。働き方の選択肢を増やすことや、契約社員の「正社員化」にも注力している。ランクインした企業に寄せられた口コミと併せて紹介する。
「強制的な残業はほぼ無し。断っても立場が悪くなることはない。有休は申請さえすれば100%通るのは良いと思う」(その他職種/30代前半女性/契約社員/年収168万円/2017年度)
「残業は部署によると思いますが、私の部署では滅多にありませんでした。しっかりと休憩も取るよう指示が出ており、ホワイトな雰囲気でした。休日出勤などは基本的にはありませんでした。また、残業代も1分単位で支払われていました」(ホテル、宿泊施設、旅行関連スタッフ/20代後半女性/契約社員/年収192万円/2015年度)
「残業はほぼないです。残業は極力しないようにと言われます。しかし、人員が少ないので、残業しなければいけないときは出てきます。ただ、割と定時上がりで、レジ閉めに時間がかからない限りは、ぴったりに上がれていました。休日出勤は特にないです」(ショップスタッフ/20代前半女性/契約社員/年収350万円/2015年度)
「残業時間はほぼないです。シフト制で時間もきちんと決まっていて、とても働きやすいです」(ショップスタッフ/20代前半女性/契約社員/年収294万円/2015年度)
「残業はないことが多いです。シフト制なので土日も出勤することはもちろんあります。勤務時間は8時間です。特に不満を感じることはありませんでした。先輩たちはとても優しく、職場の雰囲気も良かったと思います」(その他職種/20代前半男性/契約社員/年収300万円/2016年度)
「就業時間がきっちりしているため終了時間になったらすぐに終われるのはかなり良い。ただし、それまでにある程度仕事を終わらせないといけないため、その点はちょっと頑張らないといけない」(医療事務/20代前半女性/契約社員/年収156万円/2017年度)
「契約社員の実働勤務時間は、1日6時間程度。残業も月10時間までに抑える風潮があるため、立ち仕事であるが同業他社に比べ無理なく働くことができると感じる」(ショップスタッフ/20代後半女性/契約社員/年収250万円/2017年度)
「残業がほとんどなく次の予定を入れやすく、残業代もきちんと出ています。休日もゆっくり休めます」(その他店舗スタッフ・バイヤー関連職/20代前半女性/契約社員/年収270万円/2016年度)
「残業についても36(サブロク)協定について事前にしっかり説明され、勤怠管理ツール上にも残業時間が表示されるため、過剰残業に発展するようなことはないと思われる。また、配属される部署にもよると思うが、夜勤が発生する場合もある。そのときには時差出勤をして昼から出勤することになる。休日出勤もありえるが、問題なく代休は頂けるので心配はいらない」(社内SE/30代前半男性/契約社員/年収400万円/2017年度)
「私が知る限りでは、何一つ問題はありませんでした。残業手当なども適切に出ましたし、サービス残業などもしたことはありません。労働基準法はしっかりと守っていましたので、企業としてはかなりホワイト寄りではあるかと思います。部署によって違いが大きいようですが」(コールセンタースタッフ/30代前半男性/契約社員/年収300万円/2015年度)
調査対象は、『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)に記載があり、対象期間中に「キャリコネ」に契約社員のユーザーから給与・残業情報が10件以上寄せられた企業。対象期間は、2016年4月~2018年3月。