管理・事務職の正社員として働く40代女性は、月給18万円で、午前9時から午後5時まで働いている。報酬に対して女性が担う業務は多く、
「現金管理、支払い関係、給与処理、弥生会計、レセプト、スケジュール管理、請求関係、社内LAN管理、消耗品管理、 電話応対など、やることがたくさんで忙しいです」
という。昇給は毎年あるとは限らない。ボーナスの支給は決算が出てから決まり、出たとしても1か月分がいいところだという。女性は、
「働いても働いても、生活に余裕がありません。 せめて毎年昇給があればモチベーションも上がるのですけどね。45歳という年齢を考えると、転職するか迷います」
と心境を吐露した。
管理・事務職の非正社員として働く40代女性は、「業務内容はプロパーとほぼ変わらないのに、手取りは14万です」と不満を抱いている。
この給与では飲み会の出費は相当の痛手だ。自身が異動するため送別会を開いてもらったが、会費は5000円。断ろうとしても、「主役だから出てくださいよ」と押し切られてしまった。
「シングルマザーとして必死に働いています。5000円を会社の飲み会に使うなら、子どもたちに何か美味しいものを食べさせてあげたいです」
「年金受給者に『お金がない』と言われると、自分はどうなんだと複雑な気持ちになる」
ケアマネージャーとして働く40代女性は、夜間も休日もひっきりなしに働いている。それでも給与には反映されない。女性の苦しみをよそに、上司は福利厚生の一環で利用できるリゾートホテルで余暇を楽しんでおり、余計に自分の環境を惨めに感じてしまう。
「周りは勝手に私が高給取りだと勘違いしてますし、自分が情けないです。高い年金をもらっている利用者が『お金がないんです』と言うのを聞くと、自分はどうなんだと複雑な気持ちになります」
と胸の内を明かした。
派遣社員として電子部品の出荷管理の仕事をする40代女性は、最低賃金で勤務を続けている。ボーナスもなく、「今月は残業したな」と思っても月収15万円を超えることはない。「どんなに頑張っても最低賃金で、正直へこみます」と評価されないことに不満を感じている。
「趣味や娯楽にお金をかけられないことが辛いです」と言うのは、クリエイティブ職に従事する30代女性。職場付近の飲食店は価格帯が高く、食費節約のため、「ランチはコンビニコーヒーだけということもあります」という。