整備工場で働いていた50代女性は、ワンマン社長に苦しめられていた。社長は「俺が言うことが法律」という態度で、「常識では考えられないような罵声・罵倒は日常茶飯事」だった。さらに自分には甘く、毎日キャバクラで20万ほど豪遊し、経費で落とし続けていた。
販売・サービス業で働く40代女性は、上司から半年以上にわたってパワハラを受け続け、胃潰瘍の手前まで体調を崩した。ドクターストップがかかったため会社に診断書を提出し、自宅で療養することになった。しかし、
「自宅安静中に、会社から雇い止めの通知が送られてきました。中身を読んで、病状はさらに悪化しましたよ。話し合いも一切なく、一方的な対応が悲しいです」
と不当な扱いを嘆く。
「残業代は払えないから、定時でタイムカードを押すように」
技術職の40代男性の元勤務先は、「飲み会は強制、参加できない場合は幹事を押し付けられます」と体育会系の雰囲気だった。中でも男性が苦しんだのが、嫌がらせだった。
「回覧をわざと回さないなどの嫌がらせが非常に多くて、精神的にも肉体的にも異常をきたしました。人事考課では冷遇され、自己都合退職にするはめになりましたよ」
男性は現在も精神疾患の治療を行なっており、「原因をつくった会社には、慰謝料・医療費・生活費を請求したいくらいです」と憤りを隠せない。
家族経営企業で働く女性は、直属の上司が創業者の娘であることにやりづらさを感じていた。女性は内勤で、社外の人と接する機会は少ない。しかし、服装について細かな指示を飛ばしてきたという。
「パンツのサイドにポケットがついていただけでダメ出しでした。なのに上司本人は、自由な服装で不公平だと思いました」
また、作業前には必ず上司の了承を得る決まりになっていたが、上司はしばしば音信不通になるため、女性は業務を止めざるを得ない。女性は「ひどい話はほかにもありすぎて、書ききれません」と振り返る。
ほかにも、
「休む時間がなさすぎる。土日は5時頃から23時頃まで働くのもざらです。いくら残業しても勝手に時間外を消されて手当なしです」(20代男性、販売・サービス業)
「16年働いてきて、一度もボーナスの支給はありませんでした。 有給もなかったですし、『残業代は払えないから、定時でタイムカードを押すように』と言われました」(40代女性、販売・サービス業)
といった声が寄せられている。