コンビニでバイトをしていた30代男性は、「勤務時間が18時間を超え、1日2~3時間しか寝られませんでした」と明かした。休みもろくに取れない状態で数年働いたが、うつ病になり自殺ばかり考えるようになったため、辞めた。
飲食業の30代男性は、職場でのパワハラとモラハラに悩んでいる。少しでもミスをすると、プライベートなことまでチクチクと嫌味を言われるという。
「ミスの説教と言いながら、実際には人格否定です。精神的に参っていて、退職を考えています」
40代男性は、新卒で入社した眼鏡店のブラックな環境を振り返る。週休2日だったのは入社後半年までで、以降は強制的に「隔週で2日」となった。2年目になると週休1日になり、店長に不満を伝えても、「みんなやっているんだ」と怒鳴られたという。
「とにかく『売ればいい』との考えがあり、来店客に眼鏡を売らないと昼食をとらせてもらえないことはしょっちゅうでした」
「賞味期限切れがたくさん出たときには定価で商品を買わされます」
年中無休の店舗で責任者として働く30代女性は、休みの日でもトラブルがあれば連絡が来る。連絡は昼夜問わず頻繁に来るため、「まとまった睡眠がとれません」とを訴える。
「月間の労働時間を300時間は超えているのに、勤怠は本部で訂正されるため、残業代は出ません。しかも年俸制ですから、いくら働いても会社の売上が下がると、給料が減る年もあります」
さらに「冠婚葬祭は一切出られませんし、有給休暇なんてとれません」と不満を漏らす。「休み=悪」の考えが根強い会社のため、直属の上司は過労で自律神経失調症になり、入院しているという。
50代男性の勤務先は、暴言や嫌がらせ、人前での叱責は当たり前という劣悪な労働環境だ。それだけでなく、
「クリスマスなどのイベント時や賞味期限切れがたくさん出たときには定価で商品を買わされます」
「長時間労働なのに勝手にタイムカードを打刻し、残業していないように見せかけています」
と、悪質な企業体質を明かした。これでは人材が定着しないため、男性が退職を申し出ても執拗に引き止められているようだ。働き方改革やGWの10連休など歓喜の声も多いが、「もっとサービス業従事者のことも考えた政策を」という声があがるのも最もだろう。
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