また、「退職してもらって、心療内科行って診断書貰って弁護士に相談する」と、ただ辞めさせるのではなく、泣き寝入りせずに夫と一緒に戦う姿勢を見せる人もいた。パワハラで辞めた人の中には、精神が消耗して会社や上司と戦う気力を削がれてしまう人もいる。パートナーが支えてくれるのは非常に心強そうである。
「帰ってくると死んだような顔して、どんどん痩せ細っていました。今は別の会社に転職し、健康に働いています」と転職を促したことで夫が元気を取り戻したケースもあるようで、やはり嫌な会社であるならば辞めるよう促したほうが健全な結婚生活が送れそうだ。
「辞めたら生活どうするんだ!」と聞き入れられなくても…
辞めることを促す人が多かったが、パワハラに遭っていることを夫から告げられ「辞めていいよ」と言ったところ、「辞めたら生活どうするんだ!この歳で今の給料を維持できる仕事は他に無い。辞めれるわけ無いだろう」と反論された人もいた。今の生活が立ち行かなくなる可能性を恐れてしまい、退職に踏み切れない人もいるようだ。
「知人で男性の自殺者が多い。仕事のことで亡くなった人もいる。妻子を残して。なので追い詰められてまで働く必要はないと思ってる」
本人が本当に辛そうなら周囲の人は、強引にでも辞めさせたほうが良い。パワハラで病気になると、何年も働けなくなる可能性もある。どれだけ待遇が良い仕事に就いていても、改善が望めない職場なら、積極的に辞めて健全に働き続ける職場を見つけることが肝要だろう。