クリエイティブ職の40代女性も曖昧な指示を出す上司に困っている。上司は「これ、それっぽくしといて」としか言わないため、何をどのような目的でどうしたいのか、期日はいつなのかを訊ねるが、
「聞き返すと『頭悪いの?察することができない方が無能だよ?』と言われる。長年一緒に仕事をしていて阿吽の呼吸ならともかく、入社直後の指示がこれだったので、社員は全員超能力者でなければ出世できない」
と嘆いている。技術職の30代男性の上司は、仕事をしている最中にも関わらず、唐突に指示を出してくる。突然話を始めるため、男性は中途半端なところで作業を中断させなければいけない。さらに、
「指示が終わって上司が退出したのを確認し、作業再開しようとしたときに、上司が戻ってきて先ほどの指示のおかわりが始まります。同じ内容を再度指示されます」
という。この上司に対して男性は、「渡すべき情報の整理ができていない」「作業中に話しかけたら失敗が発生する可能性があるという想像力が欠如している」「作業中に指示を出されても手を止められないこともあり、正確に情報伝達できない可能性を考えられない」と指摘する。
「『こうですか?』→『勝手に決めるな』、『教えてください』→『自分で考えろ』」
上司のコミュニケーション下手のせいで業務に支障があるという人も少なくはない。技術職の40代男性は「1週間口をきかない、なんていうのは普通にある」といい。それだけでなく、
「Aさんには共有したけど、Bさんには共有してない等という状態で『全員に情報共有した』と思いこんでいるのは日常茶飯事。上司の上司からの情報もそんな状態で適切に教えてもらえない、なんていうことは多々ある」
と綴る。また管理・事務職の20代女性は、「わからないなりに考えて『こうですか?』と聞けば『勝手に決めるな』と言われ、『わからないので教えてください』と言うと『自分で考えろ』と。どうすればいいのかわからない」と戸惑っている。
技術職の30男性の上司はリモートワークで働いており、基本的にコミュニケーションはSlackやメールで行っている。そのため、
「文字でのコミュニケーションなのに、指示や指摘を極端に省略していて、全くわけがわからない事が極めて多い。さらに確認の為に質問をし返したときの返事が遅いので、正しい情報伝達に相当な時間がかかり、ストレスが溜まる」
と苛立っている。働き方改革の一環でリモートワークを導入する企業もあるが、遠隔でのコミュニケーションは工夫しないといけないだろう。
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